村山由佳「天翔かける」読み終わりました☆
すっかり村山由佳さんにハマって
続けて作品をどんどん読んじゃってます^^v
この作品の中心は
馬
これを読むと馬のことがよくわかります。
馬ってこういう動物だったんだぁ~。
・・ってすごく勉強になった
そして
ここまで人を夢中にさせる
馬の魅力
思い知りました。
親友に裏切られ・・
それが元でアルコールに逃げ
家族を失ってしまった40男の「志度」
小さいながらも自分のランチ(競走馬を育てるところ)が持てるようになる。
そこに通うようになった
看護師の「貴子」
志度に恋心を抱くも・・
小さいころに母親の男に犯され
男性恐怖症になり
なかなか積極的になれない。
そして
いじめにあって
不登校になってしまった小5の少女「まりも」
父親の突然の死の直前に言ってしまった言葉
その後悔に苦しんでいた。
そんな
まりもと貴子が出会い
志度のランチへ通うようになる。
馬と出会うまりもは
すっかり馬に魅了される
そして
馬の乗り方を志度に教わるまりも
そんなまりもに
志度は才能を感じる
そして
まりもを1から育ててみたいと思う。
まりもと志度の馬の調教訓練が始まる。
まりもは呑み込みが早く
馬との相性も良く
ぐんぐん上達する。
そして
そんなまりもが
芸能プロの社長「漆原」の目に留まる。
そして
漆原の野望への挑戦に
まりもは巻き込まれていく。
その野望とは・・
エンデュランスという競技を広めること。
エンデュランスとは・・
160キロのコースを馬を走らせる競技
それはただ走ればいいというのではなく
馬を最後までいい状態でゴールさせられるかどうか?
馬に乗る調教師の腕にすべてかかっている☆
その過酷な競技にまりもを出場させたいのだという漆原。
そして
まりも・志度・漆原・貴子戦いが始まる
馬を通して
強くなっていく少女まりも
「もっと強くなりたい」その思いを胸に
まりもは
アメリカで行われる
エンデュランスの頂点である
「ラヴィス・カップ・ライド」に出場する
そこに集結される
まりも・志度・貴子・漆原の思い☆
それに集中することで
他のわだかまりがどうでもよくなっていく。
競技に勝つことよりも・・
ただ
ただ
走って
走りぬいて
ゴールを目指す
そして
そこに待っていたのは
形のないかけがえのない思い
馬と人はこんなにも結びつくんだぁ~!
そして
一つのことにかける思いの強さが
こんなにも人を動かすことができるんだぁ~!
まりもの競技の最中の心の葛藤!!
自分も戦っているようで
「がんばれ!」と強い気持ちでいつの間にか応援してた
こんなにものめりこむことのできるものに出会えたまりもが、
うらやましい気持ちにもなった
辛いことを乗り越えた先・・
それを乗り越えた人にしかわからない世界が
そこには待っているんだろうなぁ。
終わりは始まり。
ここからまた新たな始まりがある☆
そう思わせてくれる結末がまたいい
志度と貴子のこの先・・
まりものこの先・・
それも見てみたい気もするけどね^^
競技のリアルさだけでなく
それぞれの心の動きの細やかな描写
そこにも引き込まれていきますよ~。
これから馬の見方も変わるかも
さて
また村山作品読んじゃおうかな