近藤史恵「たまごの旅人」読み終わりました。
憧れの海外旅行添乗員になった遥
派遣社員でも給料は安くても
旅を仕事にできることに喜びを感じていた。
初めてのツアーはアイスランド
その飛行機の中で
遥は海外添乗員を目指すきっかけになった
憧れの人「宮城彰」
に偶然会う。
嬉しくて声をかけ
自分が彼女に憧れて海外添乗員になったことを
打ち明ける。
しかし!
彼女の反応は冷たいものだった?!
初めてのツアーで憧れの人に会えたのに
遥の気持ちは
初めての海外ツアーの緊張と落胆で
重くなってしまう
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自分本位のお客
緊急事に対応に困る遥。。
そんな遥を救ってくれたのは
憧れの人「彰」だった。
そして
彼女が冷たい反応をしたことの
状況を知ることになる。
自分が経験した辛い事。。
旅行添乗員になったばかりの自分のこと
そして
15年続けてきた今の自分
それがあまりにも違い過ぎていること。。
でも
遥は自分とは違う
たまごんの中から見る景色
ぶつかって
転がって
ヒビだらけになりなりながら
世界を見るのも悪くない。
そんな話をしてくれた。
そこに住んでいる人
旅行者
その間には隔たりがあって
近くにいるけど違う世界にいる
なるほどな~。
と妙に納得してしまった。
憧れの職業につける人は
そう多くはないのだろう。
でも
憧れてその職業につけたとしても
外から見ていたのと
中に入ってみるのとでは全然違ったりする。
こんなはずじゃなかった~。。
って思うことがよくある。
だけど
好きなことだったら
辛いことも乗り越えられる。
そんなに簡単じゃなくても
転んで傷だらけになって
それでも
後から思い返したとき
がんばってこられた自分を褒められる気がする。
彰が好きな仕事をする中で
得たもの
失ったもの
いろいろあって、、
つい遥に辛く当ってしまったことも
わかる気がする。
遥はいろんな国を旅して
いろんな人と関わる
楽しい思いも辛い思いも繰り返す。
そして
成長していく
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遥の見る景色が
文字から情景になり
行ったことのない世界の景色を私に見せてくれた
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本って素敵だなぁ~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book.gif)
とあらためて思う。
この本が書かれたとき
日本に蔓延していたあの流行り病
その時の遥の状況を思うと苦しくなる。。
幼馴なじみで親友の千雪とも
距離を置くようになる。
それぞれの辛い時期を経て
今私たちはここにいる。
これを読んで幸せって思える。
そのことにあらためて感謝したくなりました。
実際に旅行した気分になれる
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インドアな私にはお手軽で贅沢な旅行でした
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