読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

柚木麻子「私にふさわしいホテル」~小説家として売れるためになりふり構わず!の女流作家の行くへ~

2015-04-28 03:46:41 | 



柚木麻子「私のためのホテル」読み終わりました☆


最近柚木さん作品にハマってる私^^



これも考えさせられる内容だったなぁ~。



作家というのは



傍で見ているよりもはるかに




身を削って作品を作りだす☆大変な仕事!!




というのを


この作品を読んで感じました。





自分の書たいもの



それだけを書いていればいい!・・というものではないのだなぁ。。





作家になったからには



やっぱり



世間に認められたい




そして



そのためには





売れる本




を書かなければならない。




しかし


そのためには



自分が書きたいのは~言いたいのは~





こんなことじゃない




・・という思いも



グッと呑み込まなければならないんだぁ。。





そして



作家さんは




孤独な戦い



をしているんだなぁって思った。







中島加代子は



著名な文豪たちが利用していたという


由緒正しきホテル「山の上ホテル」にいた



バイトでためたなけなしのお金で


そこに2泊3日缶づめになり


小説を書く



そのために☆




昨年もきたこのホテル



加代子は何としてでも



作家として売れたかった。




作家としてのデビューはしていた



中島加代子こと


「相田大樹」



しかし!


出来レースに巻き込まれた彼女は


「元アイドル」


というお飾り付きの島本かれん


にすっかり持って行かれてしまう~




そのリベンジのための缶詰であった。




大手出版社の編集者をしている



大学の演劇サークルの先輩「遠藤」



缶詰になっている加代子に



「この真上の部屋に缶づめになっている」



大御所作家の「東十条宗典」のことを


つい?もらす?



東十条の原稿落ちれば


加代子の原稿が載るかも??




その言葉で


加代子は


一世一代の勝負に出る




加代子がうつ



大芝居




そこから



売れる!女流作家の




サクセスストーリー



が始まる






売れるまでの道のり



そして



売れてからの



2作目の苦悩。。



そして




超売れっ子になったゆえの孤独





出来レースで苦しめられた



島本かれんへ



復讐



けど・・



それを遂げた後のむなしさ。。





大御所の東十条を



初心に戻してしまう



加代子の




大きな力



それは


どこから生み出されるのか





作家が書く



作家への道の険しさと



苦悩。。



そんな



加代子を応援したくなる





加代子は



「山の上ホテル」にふさわしい作家になれるのか?





才能



努力



チャンス



う~ん


何事にも


それは共通するのかもしれない













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柚木麻子「けむたい後輩」~先輩「栞子」の煙が後輩「真実子」を成長させていく?!~

2015-04-24 02:03:20 | 



柚木麻子「けむたい後輩」読み終わりました☆



けむたい後輩??



タイトルにちょっと惹かれて読んでみた



いやぁ~


さぞ



鬱陶しい後輩なんだろうなぁ



そう思って読んでみたら・・



やっぱり



・・と



最初は思った。



だけど


読んでいくうちに~




んっ?!



これは・・



ただものじゃない




そう感じた





栞子をしたう真実子




栞子に




邪険にされようとも




くじけずに




賞賛しついていく姿











感動



さえ覚えるようになる






一方




栞子には




寂しい人なんだぁ



・・って同情してしまう??






そうなっていった過程にはね~







聖フェリシモ女学院大学はカトリック系のお嬢様学校



ここに中等部から通う「真美子」は


体が弱く肺に病を抱えていた


そのため大学生になって寮に入ることも親に反対されていたが



いとこの美里が一緒に寮に入ることになり


なんとかお許しが出る



そして


その真実子が


ふとしたきっかけで知りあったのが


1年先輩の「栞子」だった。




栞子はちょっと前に「けむり」という著書を出版して話題になった



それは学内で有名な話だった



しかし



それは栞子の父のコネで



今はその話題もすっかりすたれていた。






真実子の登場で


栞子は


再び



脚光を浴びることに



真実子だけに




キャメルをくゆらす


栞子に



「けむり」という著書を出版した


栞子に




自分にない



特別



を感じた真実子は




夢中になる




どんなときも



栞子を褒め




真実子が



栞子にとって




都合のいい後輩



であったとしても



どんな状況であっても



ついていく真実子





そんな真実子を鬱陶しく思いながらも




自分を特別扱いしてくれる



そんな真実子に悪い気はしなかった。





14歳から


蓮見教授と関係を持ち



キャメルを吸い



自分を「特別」だと思いこんでいた栞子




いや・・



思い込もうとしていた栞子




狭い世界に押し込められ・・



一番の


青春☆


の時を



蓮見教授にささげた栞子



しかし


蓮見教授は


自分の元から離れていく・・




そんな栞子を



真実子は支える!



しかし


栞子は「女子」では満足できなかった。



いくら


真実子が


ほめちぎろうと



男に尽くす自分



そこにでなきゃ



「居場所」



を感じることができない!




栞子は


ダメな・・


自分が尽くせるような「男」に自然と惹かれていく



真実子はそんな栞子を



守ろうとするが。。



栞子はそんな「真美子」をけむたく思ってしまう。




自分は



特別なんかじゃない



本当に望んでいるのは




普通




それを許さないのは・・




真実子のせい





真実子をそういって遠ざけた栞子




だけど・・



その先に待っていたものとは






「キャメル」が手放せない栞子



吐きだしたたくさんの



「煙」




その「さびしい」けむりは




居場所を探し・・



漂う・・



それを


たくさん吸い込んでしまった



「真実子」





栞子に学び大きく成長する






成長するチャンスをもらった真実子☆




居場所を探し・・


漂い・・


大切なものを失った栞子。。





そんな逆転劇




かな

















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柚木麻子「嘆きの美女」~自分がブスだと思いこんで美女をねたんでいた!しかし・・~

2015-04-20 01:49:34 | 



柚木麻子「嘆きの美女」読み終わりました☆



これは夢中になってあっという間に読めた




面白かった~




視点を変えると☆人間ってこんなに変われるものなんだなぁ




って


びっくりした(゜д゜)!





外側から見ただけじゃ


その人の本当の気持ちなんて



わからない





↑まぁ、そんなのは当たり前っていったらそうなんだけど~



なかなかそういう風には考えられないのが人間☆



なのかもしれないよね~。



現に


芸能人のことや


何か事件があると


あの犯人や被害者・・



そんなテレビのニュースでやってることなどを



一部分だけをみて・・



「なんやかんや~」



いったりすることってあるもんね。




本当は



どんな事情があるのか



そんなことは



本人にしかわからない。




自分だけの物差しで



勝手にはかって・・





決めつけちゃ視野が狭くなる




・・ってことなんだろうなぁ。




この小説を読んでそれを感じた。






いわゆる・・



世間一般で言われる



「ニート」



働かず



1日中ほとんど部屋に引きこもり


ネットやDVD鑑賞・マンガなどを読んで過ごす。



25歳の池田耶居子



そんな耶居子がいつも


非難の書き込みをしていた「嘆きの美女」のブログ


それの更新がとまった。



これで憂さ晴らしをしていた耶居子




美人ならではの悩みを美人同士で意見を出し合って解決しよう!



そう言うブログだった。



これがやけに癇に障った耶居子



この美人たちのオフ会が行われると当たりをつけた



そのカフェへ行き



張り込み



その美女たちを見てやろう!!




そんな耶居子が店を張りこんでいると



同じように店の中を覗いている男が




現れた美女たちの写真を取り始める



それに気づいた美女たちは



男を追う!




逃げる男!!



気づくと耶居子も男を追いかけていた。。



そして



男につかみかかり・・




車に




気づいた時には


耶居子は「嘆きの美女」の管理人


ユリエの家にいた



ユリエを見ておどろく耶居子




ユリエは小学校5年の時のクラスメイト



家も近所でよく遊んでいた



学校でマドンナ的存在だったユリエ



耶居子もユリエが好きだった



あの


ユリエの誕生会の時以前は。。





ユリエのストーカーをしていた男から


耶居子が自分を救ってくれたと勘違いしたユリエ



耶居子のことを


ユリエが美女たちと共同生活をする豪邸で


怪我が治るまで面倒をみるという。



耶居子は本当のことがいえず・・


しかし


体も動かないので


それに従う。




看護師の資格を持った優子


美容師の葉月


フードコーディネーターの玲子


そして玲子の娘のまーちゃん




美女たちに反感を持っていた耶居子



そして


ユリエを憎んでいた理由。



そんなことが耶居子を卑屈にさせていたが・・



ここで過ごす時間が・・






耶居子を大きく変えていく





自分のことを



ブスだと思っていた耶居子



しかし



ユリエたちは



耶居子の魅力を引きだしてくれる




そんなユリエたちに関わっていくうちに



自分の愚かさに気づいていく。




美人は性格ブス!!



勝手にそんな風に決め付けていた自分




違うんじゃないか




自分を見つめなおすきっかけをくれた美人たち




耶居子の変身ぶりに



こちらもワクワク~



そして



食べ物の話に興味津々




自分!食いしん坊なんで




富士そばのかつ丼が安くておいしい



とか



チョコパイの話や



プールがゼリーになっちゃう夢のような話☆




ソニプラのお菓子や



耶居子のお気に入りのカップ麺の話




そんな食べ物の話も要チェック





これを読んだら~



「キレイになりたい!」



「食べたい!!」



・って思っちゃうはず




















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浅倉かすみ「そんなはずない」~「そんなはずない」ってことは「気付くこと」のはじまりかも♪~

2015-04-18 02:59:27 | 



浅倉かすみ「そんなはずない」読み終わりました☆



このタイトル通り




「そんなはずない




そう


思わず言ってしまうようなこと・・



あるよね~!




この小説中におこること。。




「えっ?そこまで?」



・・ってことはなかなかないと思うけど






松村鳩子は



薄井孝道と結婚する



はずだった!!



昨日・・


たった昨日のこと・・



薄井孝道は鳩子の家を訪れ




「お嬢さんをぼくにください」



そういったのだった。



なのに・・



次の日


薄井孝道の家に


鳩子が挨拶にいく・・


そういう



予定だった!!



なのに・・



孝道は・・



来なかった



それから音信不通に





鳩子は理由がわからなかった。



プロポーズしたのも


孝道のほうで。。




やっと捕まえた孝道は



「しっくりこなくて」




おまえ、おれのこと、そんなでもなかったんだろ?



そんな風にいった。




自分の何が・・


いけなかったんだろう?



鳩子にはわからなかった。



だけど



もう・・


孝道との関係は


元には戻らないことを


受け入れざるを得なかった。




その後・・



鳩子が働いていた信金が倒産。。




「そんなはずない」


ことが続いてしまう。





孝道との結婚が破談になったことで・・



鳩子は自分の今までを振り返る。




今まで孝道を含め8人の男と付き合った



しかし・・



自分は



本当の恋愛をしてきたんだろうか?




妹の塔子は


今まで恋愛をしたことがなかった。





そんな塔子が


密かにおもいを寄せていた「牛来新太郎」



しかし


牛来新太郎は



鳩子に惹かれてしまう



そして



鳩子も。




鳩子はそんな妹の思いに



「牛来新太郎」に惹かれてから気づく




そして


牛来新太郎を諦めきれず



塔子の取った行動は





姉と妹・・



同じ人を好きになってしまったとき






同性だと・・



どうしても



比べてしまうんだろうか?




姉のことが好きだけど・・



許せないところ




性格の違う2人の



それぞれの行くへ




そして・・



鳩子が


牛来新太郎に言われた




三つ合わせた恋愛とは





頭ではわかっていても・・



心がついていかなかったり・・



好きという気持ちと・・



体の相性はまた違ったり・・




人間とは



実に厄介だ



だけど


そこが


人間の面白いところでもある





「そんなはずない」ことは





いろんなことに「気付くこと」のはじまりかも






なんてことを



気づかせてくれる作品だとおもいました




いろんなことあるけど



がんばろー













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柚木麻子「終点のあの子」~憧れが高じての嫉妬、人からの評価を気にする自分・・あるよね~!~

2015-04-13 02:29:10 | 



柚木麻子「終点のあの子」読み終わりました☆



いやぁ~



「こういうことあるある!」




つい



そんな風にうなづきながら・・



過去の自分を振り返りながら・・



そう言ってしまった





今はいい歳?になったから



「自分は自分!」



なんて



結構割り切っちゃうとこあるけど、




十代の



学生の時の自分を思い返すと



そういう風にはなかなか割り切れず。。



本当は


「違うんじゃないかなぁ~」



↑そんな風に思っていても



周りに合わせてしまって・・



そんな自分が




窮屈



に感じてしまうことも多々あった。




私は共学だったけど



この小説の舞台は



女子高




大いにこういうことはあっただろうなって思う。





プロテスタント系の私立女子高に通う



「希代子」



中学から通っている希代子



「森ちゃん」という親友もいて



穏やかな学校生活を送っていた。



しかし!



高校から入ってきた



「朱里」によって・・


徐々に


この穏やかな生活が乱されていく。




仲のいいグループごとに行動する希代子たち



だが



朱里はいつも自由に一人で行動する。






自分の言いたいことをハッキリ言い☆やりたいように行動する☆




そんな朱里に



希代子は



憧れる




自分も



そういう風になりたい




そう思う。




希代子は


もっと朱里と近づきたい!


仲よくなりたい!



そう思うけど



朱里のほうは



相変わらず自由にいろんな友達とかかわる。




学校をさぼることも多い。



そんな朱里だったが



先生にも気に入られていて



何も言われない。



朱里に憧れる一方で




嫉妬心も大きくなっていく




希代子はあるとき



朱里の家に招かれる



その時に


偶然


朱里の日記の様に記していたノートを見てしまう




そこには




希代子の悪口が書かれていた




動揺する希代子。



自分はこんな風に朱里に思われていたんだと・・



ショックを受ける。



他にも


クラスのみんなのそれぞれの悪口が書かれていた。



このノートを


希代子は持ちだしてしまう





そして・・




このノートをきっかけに・・



朱里と希代子の関係は



崩れてく。。






希代子と親友だった「森ちゃん」の



希代子への嫉妬。。


希代子に変わった自分を見せたいと背伸びする。






クラスで「オシャレ」だと一目置かれている恭子



恭子から見て「ダサい」と思って話したこともなかった


早智子と


思いがけず仲よくなり・・



だけど



自分が早智子といることで



自分がどう思われるか



そのことが気になってしまう恭子。






人からの評価




そして



自分自身の



人から見えない部分の



自分との




葛藤





女子なら誰でも




「わっかるなぁ~!」




そう共感できる作品だと思います



希代子を見ていて・・



私も憧れた友達がいたよなぁ~って。



そして



その子と「親友」と呼べるような付き合いをしてきた・・



つもりだった!!



だけど



結局彼女にとっては



私は



「友だちの一人」に過ぎなかったんだよね~。



そんな「思い」の



温度差



あるんだよなぁ~。



結局


その温度差に耐えられなくなって・・



今は音信普通。。



彼女のほうはもう忘れてると思うけど。。




そんな苦い経験も思い出した





彼女たちの乗った電車・・



終点には



どんな景色が待っているのでしょう
























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