読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

織守きょうや「記憶屋」~あなたには消したい記憶がありますか?それが消せるとしたら・・~

2016-03-29 03:37:20 | 



織守きょうや「記憶屋」読み終わりました☆



本屋さんで目につき読んでみることに



「ホラー」って書いてあって・・


一瞬躊躇したんだけど


泣ける話だとうことで読んでみた




だけど・・



なぜか泣けなかった。




確かに切ない話なんですよ~。



だけど・・


なんというか。。





もっと深いところを考えてしまい・・


泣けなかったという感じかな^^>





遼一が杏子の記憶から消すされてしまったことで




「自分の存在が大切な人の記憶からなくなってしまうこと」




そして



「記憶を消された人は消されたことを覚えていないから


後悔さえもできないということ」





それを考えさせられた。






「記憶屋」は本当にいるのだろうか?



都市伝説的に語り継がれ・・



口裂け女のような派手さもなく・・



ただ




消したい記憶を消してくれる





遼一は記憶を消された人を目の当たりにして



その存在を探す。





弁護士の高原から有力な情報を聞き



その少女を探す。



そして



高原が記憶屋に興味を持っていた理由を後に知る。





残された秘書兼家政夫の外村から



高原は記憶屋と会ったと聞く。



「自分亡き後悲しみで死んでしまわないように依頼した」



少女の記憶消しを依頼したという。



外村も記憶屋に会った記憶はあるが・・


顔は覚えていないという。







幼馴染みとずっと一緒にいられるように




幼馴染みの記憶を自ら記憶屋に依頼し消した少女?




記憶屋に関する情報を交換していた


DDの「記憶屋」に関する情報が消し去られた?



遼一のまわりでおこる


記憶屋の影を匂うわせる出来事!!







そして・・



遼一は



記憶屋と対面する




その正体は・・




遼一の知っている意外な人物だった






記憶屋の苦悩。。




「他人の記憶は消えても・・


 自分の中には



 その記憶がつもっていく





記憶屋の使命。。





記憶を消すということは



その部分を消して終わりにはならない。



消したことに寄って



その人から消されてしまう誰かの存在



消されてしまったその人の中には残っている



消した人の記憶




どんなに辛いことでも・・




それを乗り越えたり



乗り越えたことに寄って得られるものもある。



消してしまったら・・



後に



記憶を消してしまったことを後悔することもできない。



だって



その記憶を消されてしまっているのだから。





遼一の考えに



納得しながら・・



でも



その本人にしかわからない



その「記憶」を持っていることの辛さ。




答えなんてでない。




だけど・・



私は


やっぱり遼一と同じように思う。




それは



自分がまだそういう




消したい記憶に出会っていないせいかもしれない





あなたには



消したい記憶ありますか?




緑のベンチが記憶屋との待ち合わせ場所らしいですよ💺





ちなみに「記憶屋Ⅱ」も発売されるようです。





記憶屋にのるか・・




それとも・・




あなたはどっちかな?













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大沼紀子「真夜中のパン屋さん~午前4時の共犯者~」~希実の父現る?ブランジェリークレバヤシの危機!~

2016-03-27 02:08:59 | 



大沼紀子「真夜中のパン屋さん~午前4時の共犯者~」読み終わりました☆



このシリーズ大好きなので待ってました!



・・って感じでワクワクで読みました




今までと比べて



結構厚みがあったけど



次々と目まぐるしい展開に



のめりこんであっという間に読めちゃいました^^




今回は



希実と母「律子」の関係が


クローズアップ



そして


今まで律子からは父の名は明かされなかったものの


戸籍上の父を希実は知っていて


遠くから父をみたことがあった。


その父に電話で遠ざけられていた希実。




その父と対面することになる!!




そして・・



希美がブランジェリークレバヤシを救うために



希美の父の母


つまり


祖母の養女に?!




そんな展開もありつつ・・




でもやっぱり



最後は



ホッとする形で終わる







今まで希美はかっこうのごとく


いろんなところに預けられ・・


母のことも「そういう人」



・・とどこかで受けいれていた。



だけど



母の入院で


希美は初めて母としっかりと向き合うことになる。



父のことも


母からハッキリと「トガノ タツル」と聞かされる。




幼いころ



母の親友の美和子になつく希美に




美和子と母とどっちを選ぶのか?




そう選択を迫られた希美・・




雨の中びしょぬれになりながら・・




母を追いかけたあの日の記憶・・





その時美和子に声をかけられ




その手を振りはらってしまった希美。





その日の無くしてしまった記憶がよみがえる





そして



母との関係は・・



結局



希美の中で



受け入れていたと思っていた自分の気持ちを・・




本当は欺いていたことに気づく。




希美の心は・・




究極の選択を迫られた



あの雨の日に



おきざりにされたままだった





自分を欺けず



自分の気持ちに素直だった母




その分



希美は自分の気持ちを



欺かなければ生きてこられなかったのかもしれない。





そんなことを思った。





亡き美和子が残してくれた




ブランジェリークレバヤシ




そこにいる



暮林・弘基



そして



そこに来る


班目・ソフィア・・



みんなが希美の家族の様な存在









希美の戸籍上の父「タツル」



そして



タツルの兄「榊」



みんなが全力で希美を守る






希美の本当の父親が誰であるかということは



希美にはどうでもいいことなのかもしれない。



希美を愛する人たちがそこにいること



そして



ブランジェリークレバヤシにいれば



普通に交わされることが



希美を幸せにしてくれる






ブランジェリークレバヤシに



コレを読んだらあなたもきっと行きたくな~る





















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松岡圭祐「探偵の鑑定Ⅰ」~凜田莉子の鑑定眼と紗崎玲奈の探偵力がコラボ☆そして2人の行く手には?!~

2016-03-20 01:53:38 | 



松岡圭祐「探偵の鑑定Ⅰ」読み終わりました☆




「万能鑑定士Qの事件簿」の凜田莉子


そして


「探偵の探偵」の紗崎玲奈



この2人がこの作品で出会い・・



そして



お互いに大きな転機が





シリーズがコラボしてお互いの作品の終着点へ・・




新しい形だよね^^





シリーズを全部読んでるファンにはたまらない作品です




ワクワクしながら読ませてもらいました






スマ・リサーチ社長の


須磨



そして



社員で探偵の



桐嶋



この2人は以前から知り合いだった?!




そして




ヤクザだった





そんな衝撃の事実が?






対探偵課を置くことで



前から目をつけられ



他の探偵社からもたたかれていた須磨




しかし



今回呼び出されたのは・・




「悪徳探偵」か?!




と名前の挙がった




凜田莉子




鑑定士と名のりながら・・



警察ともつながり



いろんな事件を解決している。




その「凜田莉子」を



対探偵課の紗崎玲奈に調べてほしいと要請が





玲奈と琴葉は凜田莉子を尾行




しかし・・



凜田莉子には



探偵らしさが





みじんもない





隙だらけ・・・




そんな莉子とコンビを組んでいるという



記者の小笠原悠斗



現れた小笠原もまた・・



莉子と同じように



まったく


探偵らしくない。。




そして



玲奈と琴葉の尾行中に



莉子と小笠原に悪の手が




襲われそうになる2人を



玲奈と琴葉が助ける。




そして



スマ・リサーチをはじめ・・



各探偵社に持ち込まれる



穴の開いたバーキンを置き去りにして



300万を持ち逃げする詐欺士



「濱野陽佳梨」を調べてほしいという被害者からの依頼





その穴の開いたバーキンを鑑定している莉子





本物のバーキンを使い・・



300万を取ることは何の意味があるのか?






莉子の仕事に対する




ぶれない姿勢




鑑定をするだけでなく・・



その裏にある真実の追及までを仕事と考える莉子





そんな莉子に



玲奈もいつしか惹かれていく




莉子の玲奈に対する「言葉」は






すーっと玲奈の心に沁み込んでいく





一人で肩ひじ張って頑張ってきた玲奈




だけど



「ひとりじゃない」



といってくれる莉子



玲奈の中で何かが変わりつつ予感





そして



玲奈と琴葉の関係も



依存から信頼へ変わっていた




しかし・・



須磨や桐嶋の過去・・



そして



探偵業のやり方に疑問を感じ始める琴葉





そして



桐嶋と行動するうちに



探偵業に憧れを抱くようになる小笠原?!







それぞれの転機




それがこの作品ではうかがえます。




そして・・



濱野陽佳梨の正体とは?




そして



須磨と桐嶋の古巣?


獅靭会との




対決




そして



「トランプ」に隠された本当の意味とは??






探偵の鑑定Ⅱにつづく・・



ラストは



衝撃的





消えた莉子の行くへは






あ~Ⅱが待ちきれない






多くを語らずとも



通じる相手




そういうものってあるんだなぁ~。




玲奈と莉子を見ていてそう思いました。



2人のこれからの関係が気になる



そして


小笠原は探偵になるのか?



そして


莉子と小笠原の関係はどうなっていくんだろう??





気になるなぁ











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道尾秀介「水の柩」~ダムに沈めた3人の思い☆人間と箕虫の共通点?人間の感情は深いなぁ~

2016-03-15 03:16:52 | 



道尾秀介「水の柩」読み終わりました☆



ひさびさに読んだなぁ~道尾作品




タイトルに惹かれて読んでみたけど、



本当に深い内容だった。




人間の醜い部分




それを見せつけられ・・



また



人間の複雑に絡んだ感情がよく表現されていると思いました。






小6のときタイムカプセルに書いた




「20年後の自分へ」という手紙





逸夫は「普通」な手紙を書く・・




一方



敦子は



自分へではなく・・



自分をいじめた




「みんなへ」




・・・という手紙を入れる。




自分がどう・・誰にいじめられたのか




それを書いた手紙だった。





敦子は逸夫の学校に転校してきた。




そして



その前から逸夫は敦子を知っていた。



なぜなら・・



逸夫の家は旅館「河音屋」で



そこに敦子と妹と母は泊まる。




そして



お互い顔見知りであったものの・・



声をかけることもなく2年が過ぎた。。




そして



文化祭の係が同じになり



初めて口を利くようになる。




そして・・



敦子から逸夫は



頼まれごとをされる。



それは




一緒にタイムカプセルを掘り起こしてほしい




と。




自分が書いた手紙を書き直したものと交換したいのだと。






最初は渋っていた逸夫も



敦子の手紙を交換したい理由に



最後は協力してしまう。





敦子が手紙をとりかえたかった理由。。



それは




敦子のいじめが急に途絶えたから?!





闇の中にいるとわからなかった不安。。




闇から解き放たれた恐怖。。





そして・・




自分がいかに「普通」に過ごしてきたかを書くことで



そう自己暗示をかける敦子。





ずっと普通の膜で覆われた自分が嫌だった逸夫は



そんな敦子と関わることで



自分の「普通」の膜がはがされていく感覚を覚える。





そして



2人はやり遂げる。




しかし・・



その後・・




敦子が自殺することを考えていると知った逸夫は




敦子を止めようとする!!






一方



逸夫の祖母「いく」が



お嬢様の環境から逃げ出して今の自分がいるといっていたことは



実は嘘だったことが発覚!



いくは実は貧乏でいじめられていたと。



嘘がバレて元気をなくす「いく」





いくが作っていたカラフルな箕虫





そして・・



その理由。





バラバラに見えるいろんな出来事が



逸夫の気持ちをかえ・・



そして




敦子・いく・逸夫の気持ちがひとつに





ダムに沈められた「いく」の故郷




そのダムに対面し



3人はダムにその思いを沈める






いくが敦子にいう言葉






「箕虫ってね・・人間と似てるって、ときたま思うよ。」



「箕を見て、それをみんな箕虫って呼ぶじゃないか。


 箕を見れば、みんな箕虫って呼ぶんだ。


 中に入ってる黒い芋虫のほうが、本当は箕虫なのに。」


 
 「人間だってみんな、外に出てるところばっかりみられるだろ。


  ふんとの中見は見もしないで、外に見えてるところだけ見て、


  この人はこういう人だって思い込んで」


 「色紙や毛糸で飾ってやると、綺麗な箕虫だねってみんないうけど、

  中身はおんなしなんだよ。ただの、黒い箕虫のまんまだよ」






なんだか胸に響いたなぁ。。





いくが逸夫に教えてくれたもの・・




天泣




天気なのに降ってくる雨。。





人間は時に醜く自分勝手で・・



だけど



生きていくうえでいろんな感情と戦い生きていくこと




その難しさ。。




そして



生きることのすばらしさ




そんなことを教わったような気がします




















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池永陽「珈琲屋の人々~宝物を探しに~」~人は決断を迫られたとき、人を殺した男に会いにいく~

2016-03-08 01:16:52 | 



池永陽「珈琲屋の人々~宝物を探しに~」読み終わりました☆




この作品はシリーズ化されていて



これが3作目




1作目を読んでこの作品のファンになり



この作品も心待ちにしていました。



やっと読めた~




なにがこの作品の魅力かといえば・・



やっぱり




人を殺めてしまった『珈琲屋』の店主、宗田行介の生き様





珈琲屋のある商店街が地上げにあい



そのとき、当時高校生だった自転車屋の娘「智子」が



地上げ屋に暴行され



それがきっかけで自殺してしまう。




その主犯の男が珈琲屋でそのことを話し



激昂した行介は柔道で鍛えたその手で



珈琲屋の柱に男の頭を打ち付け死なせてしまう。




商店街の人たちは



そんな行介を誰も「犯罪者」などという認識はしていなかった。




むしろ


感謝したくらいだった。




しかし、


当の行介は



全うに勤めを終えたにもかかわらず・・



ずっとそのことを心に病んでいた。




相手がどんな人間であろうと・・



自分は





人殺しなのだ



と。




そして


そんな人間は幸せになってはいけないのだと。





けれど・・



そんな行介の心に



今回雪解けが見える





幼馴染みでずっと行介のことを思い続けている「冬子」




行介が刑務所に入り



親を安心させるために結婚したものの・・



どうしても行介のことが忘れられず



既成事実を作るため



浮気して



向こうから追い出されるように仕向けた冬子。





そこまで行介を思う気持ち




一方


行介も冬子のことを同じように思っている




相思相愛の2人



しかし、



行介の心には




「自分は幸せになってはいけない」



という思いが消えない。





そのため



あと一歩が踏み出せない。




そんな行介に




ライバル出現





冬子が前作でDV夫から妻を守るためその男に刺されてしまう。



そのときの主治医だった「笹森」が冬子に求婚をせまる!!





冬子のほうも



何度かデートに応じていた。




そのことを知る行介は内心穏やかではいられない。




冬子からも



行介を焦らせる言葉が。。




そして・・



最後には



行介から今までとは違う言葉が





この2人のなんとも



あったかい感じがホッとする





次回作もまた楽しみだなぁ~♪







今回は



行介が刑務所でお世話になった「初名」が


退職して行介の店に初めて訪れる。



初名が抱えた問題とは?





塾の先生をしている「大樹」は



モンスターペアレントに塾の方針を変えろと迫られる。




大樹にとってのヒーローは「行介」だった。



行介に会う大樹



モンスターペアレントに立ち向かう大樹は



最後は行介に救われる?!






夫に隠しごとをしている咲恵



夫が助けてあげているホームレスの顔が



「元彼」にみえてしまい



恐怖を覚える。



咲恵の秘密とは?






冬子の母「典子」は



旦那が亡くなりそばの味が落ちて



客足が落ちたことを気にしていた。




蕎麦の味にこだわるものは去る・・



だけど



店の味を好んでくる客もいること☆




それを知ったとき典子は?!








脱サラして古書店を開いた草平


こだわりの書斎のようなおシャレな店構え



しかし



お客はさっぱりだ。



智美がパートで家計を支える



そんな智美も限界を迎えていた。




草平が長年探している本を



智美がみつけられたら



もっとお客の入りやすい店に改装することを提案



それを強引に飲まされる。




そして



智美は見つける



しかし・・



草平は。。




智美が持っていた2人の宝物はほかにあった






人は決断を迫られとき・・



何かにすがりたくなる。



なにかに背中を押してもらいたくなる。



逆に



引き留めてほしくなる。



そんなとき



人を殺したことのある行介に会いにくる。




そして



「熱いですから」



と出されるおいしいコーヒーを飲みながら



行介の手をみる。





節くれだった・・



そして



贖罪のアルコールランプで焼いた掌・・




その人となりを味わう。





それに救われる人びと。





珈琲屋はそのためにあるのかもしれない




















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