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薬丸岳「刑事のまなざし」~夏目の娘「絵美」を傷つけ10年間ベッドにしばりつけた犯人を目の前にした夏目は。。

2018-05-18 02:22:27 | 
薬丸岳「刑事のまなざし」読み終わりました。



前回「刑事の約束」を先に読んで



夏目が意欲を失くしてしまっていた理由



30歳で法務技官から刑事になった理由



その経緯がよく分かった。




そして・・



裕馬がなぜオムライスが食べられなくなったかという



理由も。。




自分の母親に殺されそこなった自分。。



絶望の中で生きてきた裕馬。。




いつか母親を殺してやろうと思っていた理由。。




憎むために生き続けていく。。



どんなに辛かっただろう。




夏目が見つけてしまった・・



裕馬の母親が裕馬を殺そうとしたしたという事実




優しい夏目のまなざしは



真実を暴いていく




それが辛い真実であったとしても





夏目は



娘の絵美を傷つけ・・



10年間ベッドに縛りつけた




犯人を見つける




法務技官だったころ・・



夏目と聖治は出会っていた。




自分の境遇を恨み・・



自暴自棄になり・・



人を傷つけることしかできなかった聖治




少年院で出会った夏目




綺麗ごとを並べる夏目に憎悪を募らせる聖治






そして・・・






後悔先に立たず。。




自分の幸せは・・



人の不幸の上に成り立っているということに



気付く。。





妻の恭子の



長年の苦しみ。。




それもまた・・



聖治のしたことによるものだった。。






犯人を目の前にした夏目のまなざしは・・




悲しみで溢れていたに違いない




しかし・・



夏目は最後まで冷静さを保ち・・



犯人と対峙した。




犯人を捕まえても・・



元通りの絵美は戻ってこない。。




一緒に捜査をした長峰が



夏目に声をかける



「少しは絵美ちゃんの敵が打てたんじゃないのか」




しかし・・



夏目はいう





「世の中からすべての犯罪がなくならない限り敵討ちにはなりませんよ」



と。



深い悲しみとそれを打ち消そうとする



強い光




そんな夏目の



刑事のまなざしを



私も間近でみた気がした。




夏目のまなざしを前にすると・・



誰もが真実を話したくなる



それが分かるような気がした












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