読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

坂木司「ウインター・ホリデー」~穏やかな親子関係になっていく2人に胸キュン♪~

2013-11-24 02:17:15 | 
坂木司の「ウインター・ホイデー」読み終わりました☆



これは、


「ワーキング・ホリデー」の続き物です。




ホストをしていた大和の元に、



突然!



「息子」だと名乗る少年が訪ねてくる。



寝耳に水の大和。



しかし、


進の話を聞いて



それは真実だと確信する。



進の夏休みの間だけ、


大和と進は一緒に過ごすことになる。




店の経営者で、


大和を1からホストとして育ててくれた「ジャスミン」




体は男で心は女




ジャスミンの計らいで、



昼の仕事が進のためにもいいだろうということで、




大和は宅配業に転職することになる





慣れない仕事と



慣れない子供の相手



大和は悪戦苦闘する。




そんな大和に



進はたくさんの贈り物を残していく





手がかかって面倒な子供。



だけど、




かわいくてしかたない




そんな、



今まで感じたことのない感情を大和は味わう




進と過ごしたひと夏が大和の宝物になる☆




そして、



身を引きちぎられるような思いで進と別れた大和。





そんな2人が進の冬休みに再会を約束。





その後の話が、



この「ウインター・ホイデー」





感動の再会




それを期待してた大和だが・・



進の冷めた態度に困惑させられる。。




あんなに感動の別れをしたのに・・



進は自分のことをどんなふうに思っているのか




不安で仕方なくなる大和。




たった何か月かで、



成長した息子の進に戸惑う。




そんな大和に、



ジャスミンは



「近づけば離れるのが道理。熱くなったものはやがて冷める。


家族も恋人も同じこと。」





「ゆるやかで穏やかなつながりになっていくことを恐れないで。


ぎゅうぎゅうに抱きしめてたら、互いの顔すら見えなくんっちゃうでしょ。」






そんなことを言われる。




それで大和はハッとさせられる。



自分と進の関係もそういうことなんだ。




ジャスミンは大和が迷っ足り落ち込んだ時、




導く一言をくれる




大和に言わせると、



「いい女」なのだ





父親として成長していく大和。



親のことを考えてくれる優しい息子の進。




付き合ってる時間は短くても、



確実に親子の絆が強くなっていく2人。




お互いの心が見えなくて、




すれ違いになることもある




けど、



そのたびぶつかって・・



相手の気持ちを理解していく。




今回は大和と由希子の再会も




どんなシチュエーションで再会するかは秘密にしておきます





季節がら「お正月」「バレンタイン」の出来事を織り込みながら、



大和と進がどんなふうに




穏やかな親子関係になっていくのか




そんなところが読みどころです





そんな2人に胸キュン





「ワーキング・ホリデー」と「ウインター・ホリデー」を



セットで読むことをお勧めします















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宮部みゆき「小暮写眞館(下)」~遠く離れたからこそのゆるぎない強い絆~

2013-11-14 02:42:12 | 




宮部みゆき「小暮写眞館(下)」読み終わりました☆



今回は個人的な事情もあり、


読むのに時間がかかってしまった




けど、



だからこそじっくり読めた気がする




「読む行為そのものが楽しみになる」




そんなことが解説に書いてあったけど、


全く同感です☆



読み終わるのがなんだか寂しくなってしまうような・・



ラストが楽しみでもあり



残念でもある



そんな作品です




主人公の「花菱英一」と共に・・


自分も読み終えたとき、



ちょっと成長したかな



そんな風に思いました





変わり者の両親が購入した新居。



それは元写眞館



しかも、


外観も中もほとんどそのままの状態で住み始める。




「普通ありえない!」そんな新居に馴染めないでいた英一。



自分のことを「花ちゃん」と友だちがつけたあだ名で呼ぶ両親。



花菱だから「花ちゃん」なのに・・



ヘンな親。



そんな風に思っていた英一。




事情を知らない人からは、



「写眞屋の息子」だと勘違いされ・・



まったく関係ないのに、



心霊写真の謎を解くことになったり




でも、


いつの間にかそんなことがイヤではなくなっていった。





ノー天気に見えた両親の事情。



それは、


英一と弟の光の間にもう一人いた妹の「風子」が関係していた。




風邪をこじらせて幼くして亡くなった風子。




両親、



そして、



弟の光も、



その「死」によって、



心に深い傷を負っていた。




そんな家族の事情に気づいていく英一。




そして、


小暮写眞館を購入する際世話になった、



ST不動産



その受付嬢をしている、



無愛想で、英一に向かって「バッカみたい」と失礼なことをいう、




ミス垣本




全部を「ミスってる」という意味で英一がつけたあだ名。



その、


垣本順子の、



「ミスってる」理由



それを英一はST不動産の社長から聞くことになる。




何で英一に悪態をつくのか?



そんな事情が明らかになっていく。




人は表面だけではわからないことがある。




そんなことがわかってきた英一。




垣本順子の見方が変わっていく・・




そして、




垣本順子が・・




ある事情で英一の前から姿を消してしまう。




その時に英一が感じた大きな喪失感




しかし、



「鉄」の友だちに言われた一言が大きく響く、



「電車はひとつだけ乗せられないものがある」



それは、



「駅」だと




姿を消した「垣本順子」は、



英一という駅で・・


整備をして、


そして、


走り去っていった。




その、


「駅」は重要な・・



大切な役目を果たした。





垣本順子と花菱英一。



2人の間の距離は遠くなった。。



けど、




心はしっかりつながってゆるぎない強い絆ができた





そんなことを思った。





近くにいるよりもずっと・・





後に垣本順子から送られてくる、




たった1枚の写真




それが何よりの証明になる。






読み終わったあと・・



なんだか心がほっこりする





ぜひあなたもご一読を















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