読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

有川浩「県庁おもてなし課」~県庁のぬるま湯につかっていた掛水が「おもてなしマインド」を持つ男前に☆~

2015-12-28 02:58:45 | 




有川浩「県庁おもてなし課」読み終わりました☆



これ映画化もされてたよね?



タイトルだけは前から知っていたのだけど



どういう内容かはよく知らなかった。




なんとなく



読んでみようかっ!




読んでみたら



これがなかなか~♪




ついついのめりこんで読んでしまった^^






一言でいうと






「愛」は人を変えることができるんだなぁ






という感想☆




ザックリしすぎでしょ~!笑






けど



ホントに改めて思ったよ。





人への愛情はもちろんだけど






郷土愛





・・っていうのも。





私には



そこまで思い入れる



故郷ってものがないので




余計にそれを感じるのかもしれない。




うらやましいなぁ~




・・ってね。





愛する故郷を





活性化させたい





そういう思いが




人自身をも変えていく








県庁に発足した




「おもてなし課」




県を活性化させるための課・・




のはずが・・




そこにいる人たちに




その




意気込み!



・・というか



積極的に取り組む!




・・というのが感じられない。





・・というよりは




何をどうしたらいいのか





わからない





お役所の体質




そういうものが
 



掛水たちのぬるま湯につかったような仕事になっていた。





先ずは



「観光特使」




県出身の有名人などにお願いすることから始める。





そして



その中の一人



作家の「吉門喬介」は




他の特使と違っていた。





掛水たちのお役所仕事のグダグダさに





喝をいれていく




言いにくいことをズバズバ指摘する!




その物いいに掛水は初めは圧倒され腰が引ける。。




しかし




そこに感じた「郷土愛」




そして




自分も




自分自身を





この課を






変えていきたい





そう言う思いが強くなっていく。




吉門のアドバイスで




民間のバイトの女子を課に引き入れた。





それが



「明神多紀」





そして



掛水は多紀に惹かれていく





その思いが




自分自身を





男前に変えていく






そして



吉門に教わった



過去に



「パンダ誘致論」を提案して



それを実行しようとして県庁を追われた



元県庁職員「清遠」




その人を探し



協力を要請する。




そこに立ちはだかる



清遠の娘「佐和」



佐和は父を見限った県庁が許せずに



掛水と多紀に辛くあたる。





しかし



そんな佐和を清遠はなだめ




掛水たちに協力することになる。





清遠のことに話を振った吉門




実は




この二人は



「元親子」だった?!





掛水と多紀は




清遠と佐和と吉門の




微妙な関係を知る





そして



吉門が戻ってきたくてこられらなかった理由






それが掛水たちに協力した理由だった?







清遠は





元々県にある豊富な自然




それを生かした計画を打ち出す!!






中にいるとわからなかった




高知の良さに




気づき




目から鱗の




掛水と多紀





そして



おもてなし課のみんなが一丸となっていつの間にか取り組んでいた






故郷を活性化させるための思い






そんな課がひとつにまとまってきたとき・・




清遠が




県庁からまたおい出されることに!!





清遠の昔のことを面白く思わない力が働く





しかし



清遠はそれを受け入れ



去っていく。





掛水たちに受け継がれた




清遠の





おもてなしマインド





清遠がそれに気づかせてくれたことに掛水は感謝する。





上からの力!





お役所は~!




そんなことにも




負けずに





自分にできることを出来ることに全力を注ぐ






全部は変えられない・・




だけど




一人一人の意識が変われば




少しづつは変えていける






掛水が




清遠から




吉門から





そして




多紀から・・





教わったこと☆







頼りなかった掛水が




自分の考えを持った




男前に変わっていく姿が読みどころです☆





そして




多紀のことを



「明神さん」



から






多紀さん






そう呼べる男になれるのか







がんばれ!掛水君!!





そう応援したくなる







そして・・




吉門と掛水の関係も変わっていくよ!




そこも読みどころです☆





吉門と佐和も・・




おーっと・・




ここは読んでからのお楽しみってことで






最後は頬が緩みっぱなしになるかも





















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小路幸也「東京バンドワゴン」~下町の築70年の古本屋☆人情味あふれる大家族の物語~

2015-12-26 02:56:03 | 



小路幸也「東京バンドワゴン」読み終わりました☆



これ!ドラマ化もされていた作品だったんですね~。



ドラマやっていたころは全く興味がわかなかったのだけど



小路さんの作品を読んでいくうちに


この作品も読んでみようと思いました^^




古本屋「東京バンドワゴン」は



主人の堀田 勘一が父から受け継いだ明治から続く筑70年の古本屋



看板は横に「ンゴワドンバ京東」と書かれている☆




昔は横文字も右から読んでいたんだよね~。





そして



そこには勘一(79歳)の孫・藍子と孫の紺の嫁・亜美がやっているカフェが併設されている☆




なんとも・・



風変わりな様装の下町の古本屋





そして



その物語を語るのは



勘一の妻ですでに他界している「さち」





その家族を見守る愛あふれる語り口がまたいいのです。





掘田家は




実に複雑で・・



勘一の長男



我南人(がなと)は60歳



伝説のロックンローラー



現在は根無し草の様な生活




我南人の長女・藍子は35歳



12歳の娘・花陽(かよ)の父親は家族にもわからない。




長男・紺は34歳


フリーライターを生業にしながら古本屋を手伝う





紺の嫁・亜美 34歳



紺との結婚を両親から反対されて今も断絶状態





健人・紺と亜美の長男10歳






青は我南人の愛人の子で26歳



紺と藍子とは腹違いの兄弟



母親は我南人からも語られていない








掘田家の一員として育てられる







そんな家族たちに起こるいろんな問題を





頑固だけど人情味のあふれる勘一





いい加減に見える我南人の愛情





そして




みんな家族のことが大好き






家族って




いいなぁ~





あったかいなぁ~





そう単純に思える




LOVE




にあふれた作品だと思います






花陽の父親がだれだろうと・・




青の母親がだれだろうと・・





家族は丸ごと受け止めてくれる





一緒に笑ったり



一緒に泣いたり




一緒に悩んで心を痛めたり




そんな家族を見守るお客さんや近所の人もあたたかい






これを読んだら



きっとあなたも



東京バンドワゴンに足を運んでみたくなるはず!




私も行ってみたくなった




実在すれば~の話だけど!笑



























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小路幸也「ホームタウン」~両親の殺しあった現場を目撃した兄妹、逃げた2人の帰る場所は・・~

2015-12-19 03:30:13 | 




小路幸也「ホームタウン」読み終わりました☆




小路さんの作品いいですね^^b




前回は「娘の結婚」を読んで



今回はコレ☆





心のつながり




人との縁





そういうものをとても大切にしている作家さんなのだと感じました。






行島 柾人


行島 木実



2人の兄妹は



両親が殺し合う現場を目撃する




そして



そこから逃げ出す2人。





柾人は中学生



木実は小学生だった。





翌々日


両親は遺体で発見される。




行き場をなくす2人




二人を不憫に思った百貨店「三国屋」の会長が



角谷、通称「カクさん」のところで面倒を見させる。



2人は高校を卒業するまでそこでお世話になる。





今、柾人は


三国屋の顧客管理部「特別室」の部長



カクさんと2人だけの部署




会長が特別に設けた部署で



三国屋内で特別な権限が与えられていた。




いわば


探偵のような仕事である。





柾人が現在住んでいる家は



柾人が仕事で追いこんで



自殺してしまった息子夫婦の母親である



「おばあちゃん」の家



孫の里奈も同居している。




おばあちゃんは経緯を知っていて



それでも柾人を受け入れてくれた



心の広い人




柾人はそれを気にしていたが



おばあちゃんは柾人のせいだとは思っていない。



いつも笑顔で温かいおばあちゃん



里奈は経緯を知らないが柾人を慕っていた





そんな柾人の元に



妹の木実から手紙が届く





結婚するのだと




相手の人は木実の境遇も知っていて



それを受け止めてくれたのだと。





柾人はもう5年木実に会っていなかった。




その手紙がなによりうれしかった。






早速返事を出す




「いつでも相手に人に会う」と。






しかし!



その後



木実がいなくなる。






同居をしていた浅川美由紀が




鍵もおいていなくなったという。




柾人が部屋を調べると



パソコンのデータも携帯のデータもすべてが消えていた!!




財布ももたず・・




全てをおいていった木実





自分の意志でいなくなったのか?





仕事も全部引き継ぎやキャンセルがなされていた。






婚約者の青山は三国屋の旭川店の社員だった。





仕事場には「盲腸で休む」と連絡が。




しかし



携帯もつながらず・・



部屋に行き調べると



そこにも病院にもいなかった。




木実と同時期に失踪?




いったい2人に何が?!






遠ざけていた故郷の旭川に



10年ぶりにいく柾人





中学の時にバイトをしてた「豆福」の雄介さん



ヤクザだけど優しかった草場さん





みんなは温かく迎えてくれる。




そして



青山探しに協力してくれる





青山が関わっていた仕事・・




三国屋の倉庫・・




そこにあったものとは?!





そして



木実は無事にみつかるのか?!







柾人が



木実が



「人殺しの血」と



自分たちを責めて苦しんでいた。





しかし



故郷は温かく2人を受け入れる。





そして



無くしてしまった






家族の面影を求める






木実の失踪にはそんなことも絡んでいた?







人の温かさが2人を救う







故郷っていいなぁ





それが場所でなくても・・



人であっても・・




どこか帰れる場所




待っていてくれる人




そういうものがあれば




人は頑張れるんだろうなぁ






そんなことを感じた作品でした


























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小路幸也「娘の結婚」~娘の結婚相手は昔の隣人の息子だった!その母の問題行動に父は?~

2015-12-17 03:05:49 | 



小路幸也「娘の結婚」読み終わりました☆




小路さんの作品は初めて読みました。



これはタイトルにつられて読んでみましたよ。



うちの娘も今年の春に結婚しまして~



それなので気になったということもあるのかも^^





國枝は



25歳になった実希を



小学3年生の時から男手ひとつで育ててきた。




そんな実希が



結婚を決めた人に会ってもらいたいといってきた。




いよいよか・・



寂しいような



でも



娘には幸せになってもらい



そんな父親の複雑な思いがよぎる。




そして



娘から相手の名前を聞いて



驚く




なんと!



その相手は



昔住んでいたマンションの隣人の息子だった





妻が亡くなり



実家に引っ越してしまってからは



音信不通だった。




実希もそうだったはず。




それが



偶然出会い



恋をして



結婚したいという。




なんと



不思議な縁




隣人夫婦とは当時行き来していて



感じのいい夫婦だと記憶していたが・・




娘からその名前が出た時・・



國枝は




引っ越しの日の



妻と仲よくしていた主婦の話を思い出す。




「奥さんは古市さんのことで悩んでいたらしい」



そう聞かされていたことを。




娘に結婚の話がなかったら



多分忘れて思い出すこともなかっただろう。。




しかし



実希の結婚で・・



まして



これから



義理の母になろうとしている人が



妻と折り合いの悪かった相手だとしたら・・




実希は苦労してしまうのでは





そんな親心から・・



國枝は悩んでいた。




そんなとき



再会する



昔の恋人の



「綾乃」




偶然にも



綾乃が教えているお茶の教室の生徒だった



古市景子




仲よくなって人となりを探ってあげるという綾乃





綾乃から聞いた古市景子の人柄




それは



「人に寄ってはよくも悪くもある」




そういう人なのだと。



嘘がない



素直に自己表現する




だけど



それが



人に寄っては



癇に障る





難しい相手。。





妻は



本当にこの人に悩まされていたのだろうか?





割と誰とも仲よくやれる妻だったはずだが。





國枝は悩む・・




そして




國枝のとった行動は





懐に飛び込むことだった






そして



國枝の出した結論とは






人というのは




「悪い噂」というのは信じてしまうものだ。




ある特定の人から出た話。




その人だけの主観であったとしても。




大事なのは



「自分はどう思うか?」




本当に



そうなのか?




自分が感じて確かめること




なのではないかと思う。





長所は短所と紙一重でもある。





結局は




相性なのでは






そんなことも考えさせてくれた作品でした





結婚するということは



今まで関わらなかった他人同士が



家族になり



親戚づき合いをするということ。




人と人との縁は




本当に不思議なもの。





楽しくもあり



やっかいでもあり





だけど



自分が愛する人が選んだ相手を



最後には信じる





それが親というものなのかもしれない





親というのはありがたいものです。




私も親になり・・



自分の親の気持ちがわかるようになった。




そして



感謝の気持ちが☆




そうやって



そういう気持ちも



順繰りに伝わっていくものなんだよなぁ。。





温かい気持ちになりました
















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新堂冬樹「僕の行く道」~小学3年生大志の母を探す一人旅☆パリにいるはずが小豆島に?~

2015-12-14 03:20:08 | 



新堂冬樹「僕の行く道」読み終わりました☆




ハラハラ・・ドキドキ・・の小学3年生の大志の一人旅




読んでいるとこちらまで手に汗握ってしまった



私も初めて一人でおばあちゃんの家に行くとき



すっごく不安で・・



ドキドキしながら電車に乗ったことを思い出しました




大志くんは



スゴク素直で優しい子



なので



本当に応援したくなります






小学3年生の大志は



父の一志と二人暮らし




母はパリに勉強にいっていて留守



それももう6年になる




大志の母の記憶はあまりない



けれど



写真の中の母と大志



それをいつも見ていた大志は



母の優しい笑顔を胸に刻んでいた




そして


毎週くる母からのエアメール




これが母と大志をつないでいた。





・・と




そう信じていた大志




しかし!



あるとき



父の書斎から



大志がいつも見ていたコスモス畑と同じ場所の写真を見つける



そして



そこに同封された手紙には



「琴美さんが撮った写真」と書いてある



送り主の「山岡静子」とはいったい誰なのか?




母はパリにいるはず・・




なぜ小豆島で写真を撮ったのか?



なぜ大志に会いに来てくれないのか?




もしかしたら・・



小豆島に行けば母に会える




そんな思いでいっぱいになった大志





仲良しの6年生の「博士」くんに



小豆島の行き方を聞き



博士君の協力で父にナイショで



小豆島へ一人で母を探す旅に出かける





そこに待ち受けていた



数々の困難。。




けど



そんなときに出会う



優しい人たち




大志はいろんな経験をして



やっと小豆島にたどりつく




しかし・・



母はそう簡単に探し出すことはできなかった。





途方に暮れる大志





そこに現れた・・



熊の様な男性




その人が



山岡静子さんの元へ大志を導いてくれる




そして



大志が恋い焦がれていた母が~。。




しかし



その母の姿は



大志の見た写真の母とはかけ離れたものだった!!




なぜ



母は自分の前からいなくなったのか?





母のところへ来ていた



いつもごはんを作ってくれる


叔母の里美から聞かされる



母からの手紙の真相



そして



目の前にいる母の現状





衝撃の事実に大志は








最後の最後まで




夢中になって読みすすめました。





親子の絆




それは



一緒にいた時間だけではなく




きっと



もっともっと



奥深いところで




つながっている





母・琴美の大志への愛情は



ちゃんと大志に伝わっている☆




大志を見ているとそう思います。




大志は強い心と飛び切り優しい心を合せもった人






母の愛は強し












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