読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

坂木司「何が困るかって」~ある意味ホラーな短編集☆自分にも思い当たる?かも~♪

2018-06-30 03:20:08 | 
坂木司「何が困るかって」読み終わりました。



コレ読んでみたかったんだよねぇ。



短編集だったんだね。



読みやすくて面白かった^^



えーっ!こんな人いる?


・・・って言う人たちが出てくるんだけど


よーく考えると


あっ!こういう人いるわぁ。



・・・とちょっと思い浮かぶ顔があったり。。



んっ?


自分にも


ここまでじゃなくても


ちょっとはそういうとこあるかも



そんな風に思い当たるお話があるかもしれませんよー




自分でもちょっとやり過ぎかも?


・・・って思いながらもやめられない癖があったり。。



自己犠牲から生まれる快感



えっ?


これ何の話??


そう思って読み始めて・・


あ~そういうことだったのかぁ~



こんなこと自分に起きたら・・


怖っ!




夏の夜


ちょっと


ヒヤっとしたいあなたにもってこいの1冊だと思いますよ




それにしても・・


坂木さんは目の付け所が違うよなぁ~


今回も楽しませてもらいました^^/








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小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~あじさい揚げと金平糖」~大樹におこる最大のピンチ!でもそれがチャンスに変わる?碧との恋も終結へ

2018-06-25 03:03:33 | 
小湊悠貴「ゆきうさぎのお品書き~あじさい揚げと金平糖」読み終わりました。







毎回この表紙にもくぎ付けになるんだよねぇ



この作品は



今回も発売前に予約してゲット



毎回新作が楽しみで仕方ありません!




お料理も毎回楽しみではあるんだけど



何と言っても一番気になるのは



大樹と碧の恋のゆくへ



恋に奥手の2人は


お互いにお互いを思っているのに・・


2人ともなんとなく相手の気持ちは伝わってくるのに


最後の「告白」と言う勇気が出せないままだった。



しかし!


今回は進展ありですよ~。


言っちゃっていいのか?



碧が思い切って大樹に告白しようとするの


だけど・・


そこで


思わぬ事件が



でも結果的には


それで


ますます2人の思いが強まり


良かったのかも



祖父のお葬式のとき見かけた叔父


「零一」の登場



祖父と不仲だった零一



祖父が亡くなり


唯一居所を知っていた祖母が


零一を呼び寄せ祖父の遺産を分割


その遺産を「当然の権利」と平然としていた。



そんな悪い印象しか大樹は持っていなかった。



そんな零一が突然大樹の前に現れる。



そして


居場所を変え行方知れずになっていた零一に


大樹は


祖母が亡くなったことを告げる。



そして


その後


零一から大樹のもとに送られてきた内容証明


それは



遺留分減殺請求書だった



早い話


祖母の遺言で大樹に受け継がれたゆきうさぎ



それを売って自分に権利分のお金を寄越せ



・・・という零一の言い分だった。



法律上は成立する話



大樹はゆきうさぎ存続の危機に立たされる



悩む大樹。。



母にも相談し零一に反してもらうも・・



取り付く島もなし。。




ただお金が欲しいだけ。



そう零一のことを思っていた大樹



でも・・



大樹が体調不良で倒れたとき



零一に助けられ



その本心に触れる



零一がお金が欲しかった理由。。



それは



家族のためだった



自分が大切にしているもの



それは


大樹にとって


祖母が残してくれた


「ゆきうさぎ」


そこに来てくれる


自分料理で笑顔になってくれるお客さん



そして


自分を支えてくれる碧をはじめとする従業員




それと同じなんだ。




料理人をしていた零一



その腕は確かだということを証明した出来事




大樹の名案が零一を救う



そして大樹自身も




そして



自分の大切に思う人への



思いに拍車がかかる




金平糖からの


あま~い告白




これは必見!



あ・・



必読ですよ




あたたかなやわらか~い



春のような大樹と碧の関係が




夏を迎える前の



あつーい関係に変わる?!





零一が作ったあじさい揚げは



父から娘への愛情がたっぷり詰まった料理だったんだよね




私も是非あじさい揚げに挑戦してみたいと思いました。



最後のぺージに



大樹の祖母幸枝が得意だった「筑前煮」と



あじさい揚げのレシピがのっています。



筑前煮も作りたい~♪



小説中に出てきた「大学芋」もおいしそうだった



これを読むとお腹がすくね




ゆきうさぎのシリーズはまだ続くのだろうか?



新しい店の形態でシリーズ続いてほしいなぁ~。



大樹と碧のその後も見届けたい~。












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鏑木蓮「炎罪」~京言葉のおっとり「お嬢」真子刑事が本気になった時!完全犯罪をもくろむ犯人を追い詰める

2018-06-22 03:42:22 | 
鏑木蓮「炎罪」読み終わりました。



ついつい京言葉が出てしまう片桐真子



それは本気で怒るとさらに強く出る



その言葉遣いで「お嬢」と他の刑事たちから呼ばれていた




普段はその言葉でおっとりとした印象の真子だが



人を駒のように扱い



人を人とも思わない



その犯罪を前に



怒りは爆発する



自分勝手な犯罪のために犠牲になった人たち・・



そして


そのために苦しんでいる家族のため



真子は絶対にその罪を暴き


証拠を見つけるために奔走する



精神科医「新盛」


脳に隠し持った秘密☆



アメリカでプロファイリングを学び


人の動き一つ一つで相手の心理を暴く。




その者が・・



自分の病気を利用して犯罪を犯す




自殺に見せかけられ殺された小津結花は


新盛を慕っていた



焼死した山之内は精神科医として


新盛を息子のように心配していた



新盛に駒に使われた長門そして


その娘の芽衣も苦しめる。。




完全犯罪をもくろむ精神科医に



京言葉のおっとりお嬢が挑む



お嬢のそれに



一課長「高藤」は信頼を寄せ



協力する



しかし・・


それにお嬢が気づくのはもっと後だった。



高藤をスカンタコだと言い放った真子



そこには・・



好意が



そんな真子がかわいかった




真子が言った決め台詞



「あんさんはお医者はんどころか人間でもおへん。


人をコントロールして不幸に落として、自分が上に立とうとしただけや。


けど残念どすなぁ。上に登った気になっておいやしたけど、行先は地獄どした。


結花さんが言うてはったそうや。人の幸福を願うことが、自分もその人も幸せにするんやって。


そんな生き方教えはるんがほんまもんの精神科医、お医者はんどす。


ほんま天と地ほどの差おすわ。よう覚えときよし。」



カッコよかった





鏑木さんの作品は



いろんな薬や病気が出てくるので



すごく勉強になる



今回も


惰性欠如性精神病質


器質性精神障害


など初めて聞く名前が出てくる



人の気持ちがわからないなんて・・



なんか悲しいね~。



自分が「正しい」と思うことへ



まっすぐに進んでいく勇気



これを読んでたらもらえて気がします。



真子がんばれ~っ!って応援したくなる



優秀な脳も使い方次第で


とんでもない



悪になる



怖いよね~。




次々と手を変え品を変える犯罪



それに立ち向かってくれる



真子みたいな刑事がいてくれたら心強いんだろうなぁ















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高森美由紀「みさと町立図書館分館」~岡部さんが執着する甘い物。その理由は苦いものだった。。

2018-06-20 02:54:11 | 
高森美由紀「みさと町立図書館分館」読み終わりました。



いつも私がお世話になってる図書館



町の図書館で起こる出来事



自分もそこにいる気になって想像して


騒動を見守っている気持ちになったよ^^




契約職員の遥


役場の職員の男性岡部さん


役場職員で司書資格を持つ女性香山さん




この3人でみさと町立図書館分館はまわっている。




三十代半ばで未婚の香山さんは


体形を保つために食事に気を遣う。



一方20代後半(だと遥は思っていた)で未婚の岡部さんは


食事代わりに甘い物を食べていた。



深い話をしたことは無かった2人の


秘密を知ることになる遥




香山さんが岡部さんと結婚?!



その裏には


祖父母を安心させたいという香山さんの気持ちが。。




実家に帰りたがらない岡部さん



その理由が



「甘い物を食べる」という


岡部さんの奇行?とつながっていた




やる気のない仕事ぶり・・



子供のような絡み・・



そして



甘い物ばかり食べる




その岡部さんの家族との関係を知った時・・




「12年」その間に



遥は母を亡くし


父と共に生活を立て直してきた。




その長さを感じる。




そして・・




岡部さんが一番親に甘えたいときに



甘えられなかった。。




そんな継母との関係。。




その苦さを埋めるために



むさぼった甘い物への執着




一緒に実家を訪ねることになった遥




その帰り道に



岡部さんの温かさは



本当の





孤独



・・を知っていたからなんだと知る。





「ころんで ないて はらへって このよはそれほどわるくない」




そう思える余裕ができたらいいなと思う。




読者の私も思う。




遥の過ごしてきた時間


岡部さんの過ごしてきた時間



それはそれぞれ違うけど


何かのきっかけで



その時間を思ってみる。



それだけで


人との距離は


ぐっと縮まるのかもしれないよね。



そんなことを思った。



人の「変だな」って思っていたことも・・


知れば


納得できることもある。



見える物だけ見ていたんじゃ


それを感じるチャンスを失うかもしれない。



もっといろんな角度から見て


感じなければなぁ~と思いました。




自分が基準だと思っていたら・・



間違いなんだよなぁ。



雪深い町の


人の温かさ



いいよなぁ~。



滲みるなぁ




あなたもこれを読んで温まってみませんか













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橘かがり「判事の家」~顔の痣のハンデと祖父が有名な判事という特別な家柄が亜里沙の使命を突き動かす?

2018-06-16 02:36:44 | 
橘かがり「判事の家」読み終わりました。



実際にあった事件を軸に


その事件を担当した判事の家族たちの人間模様を描く。




読む人によって



どこに重きを置くかで感想は変わってくると思う。



「事件」そのものなのか?



判事とその家族なのか?




実際にあったというその事件の事は私は知らなかった。




1949年には私はまだ生まれていなかったから。




そして


亜里沙もそうだった。




亜里沙の祖父は有名な判事だった。




賞をもらうような有名な判事



しかし


冤罪を生んでしまった判事でもあった。




それを知ったのは



小学校のころに友達に言われたからだった。




亜里沙はその事件を知らなかった。




何不自由のない暮らし



その裏で



冤罪で苦しんでいた人たちがいた。




そのことを。




いつも亜里沙に大きな愛情をくれた祖父




亜里沙には優しい祖父だった。




でも被告となって無罪を訴えた人たちには



憎むべき存在だった。




そのことを



亜里沙は大人になり



祖父亡き後


父の愛人から聞かされる。




父に愛人?



そして愛人2号には隠し子?



大好きな父



いつも亜里沙をかわいがってくれた父が。。




衝撃を受ける亜里沙





このことで一家は離散。。




父は失踪。。



母は精神を病む。。




しかし・・



そんな境遇にも亜里沙はめげなかった。





それは



顔に痣を持って生まれたハンデで鍛えられた強さ



そして



祖父と父から受け継いだ聡明さなのかもしれない。





亜里沙は祖父の担当した冤罪事件を調べる。




祖父はどうして最後まで冤罪を認めなかったのか。




どんな思いがあったのか。



無実なのに罪を着せられ



長年自由を奪われた人たち。。



その人たちは祖父のことを・・



どう思っているのか?




取材し事件を文章にしていく。





祖父の息子として生まれた父



その重責に耐えられなくなった父



本当に好きだった人と結婚できなかった伯母




周りからは羨ましがられる判事の家



しかし・・



その中では



苦しんでいる人たちがいた。




外から見える物・・



中にいないと分からないもの。。




見る角度や自分のいる場所によって



そこは



良くも悪くもなる。





家柄や境遇は変えられない



だけど



大事なのはそこでどう生きるか?




そういうことなのかもしれない。




そんなことを思いました。

















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