角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

「面接の心得」に想う。

2008年03月04日 | 製作日記


今日の草履は、彩シリーズLグループ26cm土踏まず付き〔4500円〕
茶の唐草をベースに、合わせは紺です。シンプルな中に、一定の年齢を重ねた男性の貫禄を感じますね。こうした配色を好まれる方、きっといらっしゃると思います。

やはり三月を迎えて気温がそれらしくなってきました。まだ少し降雪はあるようですが、もはや春と言ってイイでしょう。お日様に照らされた道路はすっかり乾いています。

2月28日に最後の中学校PTAがありました。小学校と比較すると若干足が遠のいていた私ですが、カミさんに『最後だがら一緒に行こっ』と言われました。もちろんこれには即了解です。
二人の授業をそれぞれ眺めて、同級生たちの顔もひとりずつ見ていました。西小出身の生徒でさえ、あまりの成長にすぐ分からない子もいます。ほんとに立派になってますね。

授業に引き続いての学年懇談会、中身は受験と卒業式に向けた説明でした。渡された資料には、受験に向けた心構えを各教科ごとに記しています。
たとえば国語であれば、「とにかく空欄を作らず、すべて文字で埋めること」。数学であれば、「問題文をしっかり読む。何を答えれば良いのか。ヒントも文の中にある」。英語であれば、「英作文の問題が出た場合、自信がなくともできるだけ知っている単語で英文を作る」などなど、五教科に渡り細かいチェックが羅列されています。
先生たちの熱心さを感じましたね。

こうした心構えを読んでいて、さすがに45歳の私が今日からすぐ役立つというものはあまりなかったです。この先「試験」なんて経験しないかも知れませんしねぇ。
ただひとつだけ、「面接」に対する心構えに目が止まりました。それは…

『何よりも大切なことは自分の“熱意”と“誠意”を伝え、“健気(けなげ)”であることだと思います』。

これだけは人間である以上、いつまでも大切なことだと思います。「一生懸命」と「真剣」に心を動かされない人はいないでしょう。
さきほど秋田市で「角館草履」に挑戦しているお母さんから電話があり、『もう春なので勉強に行きたいんですけど…』。
3月16日から実演が開始することをお伝えすると、『うわぁ~、はじまったらすぐ行きますぅ。頑張って編んだ草履、見てくださいねっ』。

そんな熱意を持った生徒さんたちに対して、私も高い位置から見るのではなく、同じ仲間としてこれからもお付き合いしたいものです。

双子の受験は明日に迫りました。

コメント
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