角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

自然体が一番。

2008年03月23日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
昨日の「今日の草履」と同じベースに、合わせを紺にしてみました。落ち着いた雰囲気がまたイイですね。大きなサイズは男性用にもいけそうです。

これまでに増して暖かい今日の角館、観光シーズンには未だ早いですが、比較的近くの方々が好天に浮かれたように訪れます。そういう「散歩」にも角館は人気があるんですね。

盛岡市からお越しのご家族、お父さんにお母さん、そして年長さんくらいの男の子です。やはり角館はそうした存在のようで、年に2~3回は訪れるとおっしゃってました。
以前お越しの際に私の実演をご覧とのことで、その後私のホームページも見てくださってるそうです。『今年の実演がはじまったって書いてたので来てみましたぁ』。ありがたいことです。

横手市にお住まいの「いづきさん」がおともだちとお越しです。昨年の秋以来ですか、やはり少しお久しぶりでした。
こちらも春の風物詩、四月から勤務先が変るそうです。このたびは上司へのプレゼントに草履をお買い上げくださいました。喜んでくださればイイですねっ!

そしてもっとお久しぶりだったのが、ちょうど二年前に出逢った元旅回り一座の座長さんです。冬場に一度お越しだったそうですが、私とは今日が二度目の再会でした。
『うん、やっぱり何度見でもこの実演はイイなっ。俺だばこれがほんとの“町おこし”だど思う』。

二年前にも高い評価をいただき嬉しく思ったのを憶えていますが、今日もまた身に余るお言葉を頂戴しました。かつて人様に観られてナンボの生活をした方だからこそ、そうした独特の世界観があるんでしょう。
確かに私は、公開実演というものに一定の「信念」を持っています。ただそれを、「町おこし」などと大義をかざすつもりは毛頭ないんですね。好きでやって、好きな人が観る、そして気に入ってくださった方がお買い上げになる、言ってみれば実に単純な話です。

こうした単純な流れが、観る人によっては「町おこし」なのだとすれば、それはそれで素直に喜びたいとは思いますね。要は「自然体」、大義という名の下に無理をすれば、きっと長続きはしないでしょう。

コメント (2)
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