角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

『も…』。

2008年03月26日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
ピンク基調の桜プリントをベースに、合わせはエンジ基調の和柄プリントです。合わせは昨日と同じなんですが、ベースがこれだけ違うとまったく別モノになりますね。可愛い草履と思います。

今日の角館は二日ぶりの雨でした。明日はまた好天と言いますから、ここのところ晴れと雨の交互ですね。今日はいささか肌寒さを感じましたが、それでも気温は平年並みとのこと。三月に入ってこれまでが暖かすぎたんでしょう。
桜の開花予想が話題に上っています。これからのブログでは、『早そう』と言われている開花についても出来る限りお伝えしていこうと思います。

お隣り旧中仙町からお越しのお母さん、真っ直ぐ草履コーナーへ歩いて来ました。だいたいの場合、真っ直ぐ進んで見える方は初対面ではありません。やはりこちらのお母さんも過去に一度おしゃべりしたことがあります。

『今息子へ送る荷物を作ってるんですけど、この草履を思い出して…』。県外に暮らす息子さんへ、まさに母の愛ですなっ。
『26cmはあります?』と訊かれ、一昨日の奥様のときと同様、今の時期であればすぐ『ありますよ~』と言えます。お母さんは真剣に品定めをはじめました。

独り言のように、『まずこれと、あとは…』。どうやら一足ではなさそうです。『これしかないんでしょ?』と訊かれ、『今持って帰るとすればこれだけですねぇ。いくつ必要なんですか?』とお尋ねすると、『三つ欲しいのよ』。
今の時期は確かにフルサイズ揃ってはいますが、26cmだけたくさんは並べていません。するとお母さん、『そっかぁ、じゃあこれでイイかなっ』。

もちろんお母さんに悪気がないのは分かるんですが、この「も」という言葉には『これで我慢するかっ』という意味が含まれますよねぇ。
一足しかなくても五足あっても言われる言葉、『これしかないんでしょ』なんですね。

十日ほど前の晩飯で、高校入学説明会の「保護者同伴」が話題になりました。当初カミさんひとりが出席する予定でいたのですが、どうやらクラス毎に座るようです。保育園時代からそうですが、クラスが複数ある場合双子は必ず分かれるんですね。

生徒ひとりに保護者ひとりという話になって、カミさんが私へ『仕事休めるが?』。四月の入学式は休む予定でいましたが、入学説明会までは考えていませんから一瞬返答に詰まりました。
これまで私が出席できない場合、祖父母へ応援を頼むことがあります。カミさんが双子へ、『もうひとりは誰に頼む?』。すると長女、『とーさんでイイよっ!』。

『これで我慢するかっ』のオヤジは、明日の説明会にのこのこ出席することと相成りました。どうぞ笑ってやってください(苦笑)。

コメント
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