<生地詳細・素材感>
今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ23cm〔3000円〕
ピンク基調に花柄が可愛い綿生地をベースに、緒は茶色にとんぼプリントを合わせてみました。和と和の融合とでも申しましょうか、なかなかイイ雰囲気と思います。緒に使ったとんぼ柄はほんの僅かしかなかったため、この草履は世界でひとつだけになります。
実演も三年になりますと、お買い上げくださったお客様にその後二度、三度とお会いすることになります。さすがに三度もお会いすればお顔も覚えられるのですが、よほどインパクトの強い方でもない限り、「一年ぶり二度目」ではまず思い出せません。
今日もそうしたお客様がお越しで、『去年買った草履、ずーっと履いてますヨ!』。『あっ、その節はありがとうございましたぁ!』のようにお返事するのですが、お顔は簡単に思い出せるものではありませんねぇ。
先月武家屋敷通りでライブをしていたときに、ひとりのおばさまが歴史案内人と共に私の前を通りました。こちらの案内人さんは私も顔馴染で、『これはちょうどイイ』という具合に私をおばさまに紹介しようとしました。するとおばさま、『あらぁ、お久しぶりぃ、今日はこっちで実演してたのね。去年買った草履、毎日履いてるわよっ!』。
紹介しようとした案内人さんも呆気にとられてましたが、そう言われたこちらもビックリです。『あっ、どうもどうも!』と笑顔でお応えしましたが、どうにもお顔は思い出せませんでした。
それにしても去年角館にお越しのおばさまが、一年後に歴史案内人を頼んでまた散策ですかぁ。角館を心から気に入ってくれた証しでしょうね。
今日帰宅すると、一通の葉書が届いていました。神奈川県相模原市にお住まいの奥様です。草履のご感想と共に角館の想い出が綴られ、一部に『沙佳屋というお名前は、もしかして大切な方のお名前からとったのかしらと考えました』とあります。こちらの奥様がパソコンをいじれるならこの答えはこちらにあるんですが、これをお伝えするためにこちらからも葉書をお届けするというのもねぇ。
差出人の隣りに、『6月28日、けっこう大きめのサイズを購入したおばちゃんです』とありましたが、どうしてもお顔が思い出せないんです。「一年ぶり二度目」どころかまだ四日しか経ってないのに、情けないもんです。
相模原のおばちゃん、誠に申し訳ございません