角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

余計な一言。

2007年07月20日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ22cm〔3000円〕
赤基調にもみじや桜の和柄が可愛い綿生地をベースに、オレンジ基調のプリントを合せてみました。和柄と洋柄の合わせは稀にしかしないのですが、なかなか可愛い草履に仕上がったと思います。

梅雨空一色の今日の角館、本降りこそなりませんでしたが、青空が覗くこともなかったです。実演席の最高気温は24℃、これくらいだと蒸し暑さもありませんね。

平均的日本人より若干口数が多い草履職人、これは子ども時代から自他共に認めるところでしょう。口数が多いということは、失言とまではいかなくとも「余計な一言」は茶飯事です。

今朝、郵便局へ払い出しに行きました。顔馴染の窓口の女性が、『二千円札が入ればダメでしたか?』と訊くので、『今日は釣銭でねぇがらイイよ』と応えました。2、3分後呼ばれて窓口へ行くと、二千円札が二枚も乗っかっています。ここのところの局は、積極的に二千円札を出しているようですね。
さすがに二枚を見ては、草履職人の「余計な一言」が出てしまいました。『この間がら連発だねがっ、上がらの指示だおごっ?』。声量の調節がよく分からない草履職人、局の職員全員の注目を浴びたのは言うまでもありません。

知人の女性に、こちらも平均的日本人より若干口数が多い人がいます。こちらの女性、先日新車購入のため販売店を訪れました。契約書を書き終え営業スタッフに手渡し、待つこと30分。出てきた営業スタッフは、『スイませ~ん、金額間違えてしまってもう一度書いてもらえませんかぁ?』。さんざん待たされた挙句にもう一回書け、怒り心頭の女性もひとまずは堪えたそうです。
契約が終わり販売店を出ようとする彼女の捨てゼリフ、『とってもイイ勉強をさせてもらいましたぁ!』。女性も商売に携わっているのをこちらの販売店も知っていますから、こういう言葉が一番キツいんですよねぇ。

この間、商工会女性部の全国大会が秋田市で開かれました。県外から多数の女性部さんが秋田県を訪れたわけですが、一部の団体さんが角館観光を取り入れたんですね。
東北のとある県からお越しの女性部さん、草履を関心高くご覧になり、何人かはお買い上げもくださいました。お買い上げでないひとりの女性が草履台を見つけ、『これがあれば編めるの?』。
『簡単ではないですけど、練習すれば出来ますよ』とお応えすると、『へぇ~、買って行く人がいるの?』。すでに70人を超えていることを教えると、『ふ~ん、世の中にはヒマな人もいるのねぇ』。

商工会女性部の団体さんですから、おそらくこちらの女性も商いをされている方と思います。人様の趣味を「ヒマ」と評するからには、さぞお忙しいお店を経営されているんでしょう。ただこの言葉、明らかに「余計な一言」です。

泥仕合を避けるため、こちらの女性とのおしゃべりはこの言葉を聞いて打ち切りました。「余計な一言合戦」を挑むのはやぶさかでありませんが、西宮家に迷惑をかけるのも本意ではありません。次はぜひ、「路上ライブ」でお会いしたいもんです。

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