角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

爽やかな季節です。

2012年05月28日 | 実演日記




今日の草履は、仙北市内にお住まいの女性のオーダー草履です。定番配色⑧を逆にした足半(あしなか)タイプで、なかなか面白い配色にお気づきと思いました。
私のお休み明け、30日にお引渡しの予定です。

こちらの女性は遠く県外から当地へ嫁がれた方で、西宮家へお立ち寄りのときはご実家のお母さんたちとご一緒でした。お母さんの『記念にみんなで履こうかっ』の一言で、三人がそれぞれに足半タイプをオーダーです。
「記念」という言葉には、出会いの縁が小さくないことを感じさせますね。

少しの間ブログ更新が滞っておりました。この時期多い総会やら会議のために、夕方以降不規則な日々が続いています。それもこれも角館に暮らしていることで生まれる「会」ですから、ひとつの縁と思い勤めなくてはいけませんね。

角館を散策される人影は、まずこの時季にして例年通りという印象です。週末こそ「東北六魂祭」の慌しさが感じられたものの、緑が美しく映える今は、じっくりゆっくりの散策にぴったりでしょう。

宮城県大崎市からお越しの母娘さんペア。『健康と聞くと目がないのよぉ』とおっしゃるお母さんは、角館草履にとても感心してくださいました。二十歳代半ばと思しき娘さんも気に入ってくださり、おふたりお好きな配色をお選びのうえ、留守番のお父さんにはオーダーです。

静かな角館で眩しいほどの緑を堪能したおふたりは、『桜の人ごみよりずっと良かったですよっ』。桜のシーズンであれば、これほどゆっくりお話が出来ないことを伝えると、『とっても良い出会いに恵まれましたぁ』と爽やかに微笑む娘さん。

さきほどお電話でのご注文は、静岡県のおばさま。お好きな配色をお訊ねすると、『そうねぇ、爽やかな色でお願いしますぅ』。
週間予報を見ると、これからしばらく20℃台前半で推移するようです。暑くもない寒くもない、まさに爽やかな季節。角館の散策が最も気持ちいい時季を迎えています。
コメント
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