角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

四日ぶりの再開です。

2012年05月18日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
冬場の在庫に紺系や緑系が多かったのか、大型連休が終わって赤系の草履がほとんど残っていません。そこで急きょ仕入れたのが「夜桜」の色違い、赤バージョンです。エンジのいらかプリントを組み合わせて、角館らしい「和」の配色が出来上がりました。

四日ぶりに草履コーナー&公開実演が再開しました。天気はあいにくですね。暗く沈んだ空からは、ときおり冷たい雨が落ちてきます。散策のお客様も、この寒さには閉口のご様子。
それでも中には、『雨の武家屋敷も綺麗でしたよ』とおっしゃるおばさまがいました。その感性には学ぶところがありますね。

三日間のお休みを経て、また少し散策の人影が少なくなったような気がします。例年大型連休が終わって少し経つと、ひとつの谷間があります。昨年は震災の影響でこの谷間がとても“巨大”だったわけですが、今年はまずいつもの谷間じゃないですかね。
それでも縁を感じる出会いは、確かにあるものですよ。

東京からお越しのおばさま四人旅。朝の比較的早い時間でしたが、西宮家を目指してホテルからタクシーでお越しとのこと。草履実演をとても関心高く見ながら、配色の妙にも感心してくださいました。

おばさまたちに、昨日であればこの出会いはなかったことをお話しすると、とても驚いたご様子。と言うのもおばさまたちは昨夕一度、西宮家界隈を散策されたそうです。そのときは時間が遅くなったのとその日の疲れのため、誰からともなく『明日にしよう』とホテルへお戻りだったんですね。

そして今朝角館草履と出会い、それぞれにご自分用や娘さん用、お孫さん用とお買い上げくださいました。うちのおひとりは、娘さんが嫁いでいる姑さんの分までお買い上げです。

今月はこのあと盛岡市を会場に、「東北六魂祭」が開催されます。盛岡市から角館まではおおむね一時間、少しはお客様が増えるかもしれません。
あとは7月下旬からの夏の行楽が幕開けするまで、まず静か目に推移するでしょう。そんな時季だからこそ、縁ある出会いを楽しみたいと思います。
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