角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

嬉しい出逢いが続いてますっ!

2009年04月20日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡円〕
ブルー基調の花柄プリントをベースに、合わせはエンジです。
角館草履ではオーソドックスな配色でしょうか。こうした配色は特に年代を選びませんね。

さて、いよいよ角館の桜が見頃に近づいています。街中のいたるところに満開があり、武家屋敷通り枝垂桜も咲きそろってきました。檜木内川堤のソメイヨシノは今日の夕方で5分咲きに近いと思います。思ったよりは少し遅れている感じですが、むしろこれがイイ按配じゃないですかね。

桜まつりスタートから三日が経過し、連日嬉しい出逢いが続いています。
埼玉県岩槻市からお越しのご夫婦旅、「初角館」のご夫婦は朝から非常に高いテンションでお越しでした。ご主人が限定一品作の「高級久留米絣草履-壱万円-」を見つけると、『やっぱり高いモノはどっか違うもんだねぇ』。これを聞いた奥様が、『あらっ、あなたにしては珍しいわねぇ、そんなふうに作品を見るなんて…』。

その後米蔵を中心に散策すること一時間余り、また実演席に戻られたご夫婦は、おふたり相談のうえ「壱万円草履」をお買い上げくださいました。ご購入を決められたのはやはりご主人、『初めての角館でこの草履を見つけたのもなにかの縁だよ、これは履かないで飾っておこう!』。

いつもであれば、『古今東西草履は履くモノ、飾るなんてダメですからねっ』というのが私の決まり文句なんですが、このときばかりはご主人の心が嬉しくて黙りました。また来年お越しくださるとのこと、今度は“履く草履”をお買い上げくださいねっ。

男鹿市から自転車でお越しの青年、草履の説明を詳しく聞く前に品定めに入りました。まずは試し履きをお勧めし健康効果を話そうとすると、『あっ、だいたいはブログで知ってますからぁ』。このブログのご愛読者でありましたかっ、たいへん失礼をいたしました。また遊びに来てくださいねっ。

東京からお越しのおばさまふたり旅、揃ってお気に入りの配色をお選びです。角館草履は湯上りに定評がありますから、『今晩は温泉にお泊りですか?』という言葉をよく使います。こちらのおばさまにもお訊ねすると、『夏瀬温泉の都わすれなのっ』。

「都わすれ」というお宿は実に評判がイイですね。こう言うと語弊があるかも知れませんが、宿泊料金は当地の温泉でかなり高いほうだと思います。でもこちらに宿泊の翌日私の実演席でのおしゃべりには、『とっても良かったわぁ、(料金の)価値は充分よっ!』という言葉をよく聞きます。

実は購読を始めた「月刊知致」四月号に、都わすれの女将さんが登場しているんです。これはまったくの偶然でちょっと驚いたものです。
これもなにかの縁なのか、その日三組の都わすれご宿泊のお客様から草履のお買い上げがありました。そのうちのおひとりはご自宅へお戻りになってから、追加のご注文もいただいています。私もいつか泊まりたいものです、「夏瀬温泉都わすれ」

このブログコメントでお馴染みの「盛岡の湯っこ」さんが、元気にプチひとり旅でお越しです。桜も見頃に近づき、美味しいうどんも食べて角館を満喫したようですね。草履のほうはオリジナル一点ものでオーダーくださいました。明日の「今日の草履」をぜひお楽しみにっ!

桜まつりはこれからが本番、おそらく人出のピークは今週末でしょう。明日からの天気がいささか心配ですが、嬉しい出逢いはまだまだ続く予感です。

コメント (2)
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