角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

ときにはひとり旅。

2009年04月27日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
ブルー基調のハワイアンプリントをベースに、合わせは青です。
先回に続き、こちらも爽やかな配色にしてみました。スカッと気持ちの良い、夏空のような草履ですね。
しかししかし、今日の角館は四日連続の雨になってしまいましたぁ。

とにかく寒いんですよ、最高気温は一桁ですし、雨と風が冷たいんです。弘前公園のように一向に雪でも降ってくれれば話題性もあるんですけど、ただ寒いだけじゃ愚痴で終わっちゃいますね。
ただひとつだけ嬉しいことと言えば、この寒さで桜がまだまだ頑張ってるんです。先々週末の開花を見たときには、今日まだ桜があるとは思ってもみませんでした。

桜まつりスタートから10日が経ち、今年も多くのリピーターさんがお訪ねくださっています。お買換えの方もそうでない方も、寄ってくださるだけで実演の意義を感じますね。
初めてお目にかかるお客様でも、このブログは知っている方が複数お越しです。石巻市からお越しのおばさまは、過去にブログコメントをお寄せの方でした。『バスで来たんですけど、あたしだけどうしても行きたいところがあるからって、ひとりで来ちゃったんですぅ』。
次は周囲に気兼ねのないひとり旅でお越しくださいねっ。

布草履を編んでいる方は今年も非常に多いです。昨日は埼玉県で布草履教室を主宰しているおばさまがお越しでした。私の実演を関心高くご覧になり、『やっぱり出て歩くものねぇ、いろんな発見があるものっ!』。
お連れの方はさほどの関心がなく、おばさまはその方へ気遣いながらの見学でした。次は気兼ねのないひとり旅がイイですよっ。

横浜市からおこしのご夫婦旅、奥様が実演にハマりました。おともだちが編んでいる布草履をもらったのですが、その柔らかい感触になんとなく履けないでいるんだそうです。角館草履を見て触ったおばさまは、『どうせならこういう草履を編みたいわよねっ』。

ただこちらもご主人のほうは関心がありません。後ろのベンチに腰を下ろしたご主人、片足を編み終わるまでの小一時間をただただ待ってくださいました。
お帰り際ご主人へ『退屈させましたねぇ』と言うと、『いえいえ、日ごろの埋め合わせですから…』。

ご夫婦旅も友人との旅も、もちろん愉しいものです。でも目的が明確にあるときは、ときにひとり旅がイイかも知れませんね。

コメント (2)
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