角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

かっこいい職業。

2009年04月01日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔四阡五百円〕
紺基調の相撲プリントをベースに、合わせは金です。
先日届いた新柄の中に、また新たな「金」が入っていました。早速相撲プリントに合わせたところ、“かっこいい”草履になりましたね。平生地はこちらです。



「今日の草履」は、埼玉県からお越しのおじさまがお持ち帰りです。『せっかくだから、なにか記念になるものをと思ってね』と、奥様とお孫さんの分もお買い上げくださいました。
お孫さんに、『おじいちゃん、かっこいい!』かなんか言われたら嬉しいですね。

3月15日の「今日の草履」、長女には不評でしたが、本日秋田市からお越しのおじさまが迷いなくお選びになりました。女子高生には分らなくとも、人生経験を重ねたおとなには分るんですよ、この配色の面白さが。
もっとも長女に売れた話を教えると、『そんたごど言った憶えもねーし、どんた草履だったがも憶えてねーがらっ』。まぁ、そんなもんでしょ。

昨日のニュースで、小学生に問うた「就きたい職業」のランキングが報じられてました。特筆すべきは第二位に躍進した「職人」、いわゆるものづくりを指した技術者のことですね。昨今の不況で、手に職を付けたいあるいは付けさせたい親の意向もあるんでしょう。

一昨日のこと、台湾からお越しのお若いカップルに『写真撮ってもイイですか?』と訊かれました。もちろんOKをお伝えすると、女性のほうがニコニコしながら何枚かお撮りです。直後女性が言ったのは、『かっこいいですねっ!』。日本人にもあまり言われたことのない言葉でしたから、柄にもなくちょっと照れてしまいました。
その日の晩、夕食を食べながら娘たちにこのことを教えると、『台湾で“かっこいい”って、なにか別の意味なんでねーの!?』。

イイんです、日本の女子高生には分らなくとも、小学生と台湾の人はちゃんと分ってるんですから。

コメント
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