角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

間もなく花火。

2006年08月24日 | 実演日記
今日の草履は、8月2日、愛媛県今治市からお越しの母娘さんの、お母さんのオーダー草履です。『赤系でシックに、ピンクはダメ』がこちらになります。
夏バテの影響もあって、予定より少し遅れてしまいました、大変申し訳ございません。明日の便で出発です。

九州のお客様とはずいぶんおしゃべりしましたが、四国のお客様とは初めてですという会話を、こちらの母娘さんとしました。その数日後、『稲庭うどんを食べてみたくて‥』とおっしゃる、讃岐うどんの香川県からお越しのご夫婦とお会いしました。それまでたまたま機会がなかっただけで、四国のお客様も結構いらしてるのかもしれません。

兵庫県尼崎市からお越しのご家族。お父さんにお母さん、小学校高学年くらいの男の子と三人旅です。ご家族揃ってオーダーくださいました。
『大曲の花火を見て帰るんですか?』とお尋ねすると、『それが知らずに来たのよ~、さっき教えられて‥』。

昨日お越しのお客様が、『新幹線の切符がなかなか取れなくてねぇ』とおっしゃったので、『お盆も過ぎたのになんでですかねぇ』とお尋ねすると、『大曲の花火見物がもう来てるんだって、駅員さんが言ってたわ~』。

大曲の花火、正式名称は「大曲全国花火競技会」。毎年8月第四土曜日に開催されますが、本当に素晴らしい花火の競演です。茨城県土浦市の花火も素晴らしいと聞きますが、私たちは身内びいきで大曲が全国一と思っています。
年々見物客の数も増し、昨年は60万人以上が舞い散る花火に酔いしれました。旧大曲市の人口は4万人ほどですから、この見物客の数が尋常でないことが分かります。
角館の桜祭りは、人口1万5千人に対して156万人とこちらも桁違いですが、二週間以上の期間総数とたった一晩だけとでは、その条件はかなり異なります。大曲市へ向かう沿線のコンビニやスーパーでは、弁当やおにぎりの姿がひとつもなくなると云います。

昨年まで二年連続で、大曲と角館の中間、旧中仙町の道の駅に出店していました。以前のブログ、「朝まで生草履」です。今年からは、西宮家で花火のお客様をお待ちしたいと思います。

そうそう、花火当日は観光してる場合じゃないですヨ、できるだけ早く花火会場に入ったほうが懸命です。観光とお買い物は、翌日ごゆっくりがベストですね。

コメント
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