緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

経済学を学ぶ

2017-11-19 00:18:26 | 学問
最近、経済学の参考書を古本で買った。
経済学を一から勉強しようと思ったのである。
選んだ参考書は、「サムエルソン経済学 上下巻」(原書第11版)、都留重人訳、岩波書店 1982年(昭和57年)。
ヤフオクで非常に安値で購入できた。
中身は書き込みなど一切無く綺麗であった。しかし後で気付いたのであるが、小口のところに何と血と思われる染みが付着しているではないか。
前の持ち主が何か事件、事故に巻き込まれたのだろうか。
ちょっと変な方向に憶測してしまった。

この「サムエルソン経済学」は実は大学1年生の時の経済学の教科書であった。
1982年と言えば私が大学に入った年だ。古本で買った本も偶然であるが同じ年に出版されたものだ。
この「サムエルソン経済学」を大学の生協で買った時の場面は今でも覚えている。
当時の金額では教科書としてはダントツに高かった。
しかし私はこの高い教科書を買ったにもかかわらず、経済学の授業(確か経済学原論とか言ったと思う)をたったの1回しか出ずに止めてしまったのだ。
今から思うと大変に勿体ない、親から出してもらった授業料をドブに捨ててしまうようなことをしでかしたと後悔している。しかもその高い教科書を後輩にあげてしまった。

高校時代勉強ばかりしていた私は大学に現役で入ったものの、その反動ですっかり勉学に意欲を無くしてしまっていた。
授業にろくに出ず、部活動やアルバイトなどもやっていたが、全体的に怠惰な生活を送っていた。
だいたいは夜中の2時、3時くらいまで夜更かしをし、次の日は昼近くに起きて学校に行くのである。
大学の食堂で昼飯を食べて1日が始まるという日々がずっと続いた。
そんな生活をしていて上手くいくはずがない。ついに大学の途中で落第した。
世の中の現実には目に見えない法則があり、一時の幸運というもので上手くいったとしても、怠ければ必ずその分だけ制裁を与えられるように出来ている。

就職してからも意に反し道を外れたことがあったが、自らの意思にしても、何らかの原因でそうならざるを得なかったにしても正しく生きなかったり、自分を傷つけるような生き方をしていると、いつか破綻をきたし、その生き方が間違っていることを「苦しみ」という形で警告されるものである。

さてこの「サムエルソン経済学」は今はどうかわからないが、当時は名著と言われ、たくさんの読者を獲得していたようである。
今の経済学の良書が何なのかは全く分からないが、そんなことよりとにかくこの「サムエルソン経済学」を選びたかった。
そして35年前の時点に遡ったつもりで、この教科書で勉強したいのだ。
いつ完読するか分からないが少しづつ読んでいきたい。
完読したら感想を記事にしたい。

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6 コメント

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サムエルソンと都留重人 (アグアド)
2017-11-19 14:50:19
緑陽様、サムエルソンの経済学とは懐かしいですね。
私も大学時代に読んだ記憶がよみがえってきました。
原書の内容の良さもさることながら、都留重人氏による翻訳の適切さが難解な経済理論の読みやすさにつながっており、上下巻のボリュームの多さにもかかわらず、ついつい読み進んでしまいました。
もう40年以上も昔の話ですが、その後、本棚の整理で処分してしまいました。
緑陽様の読後感の記事を楽しみにしております。
Unknown (緑陽)
2017-11-19 21:36:24
アグアドさん、お久しぶりです。コメント下さりありがとうございました。
私のブログを読んで下さっていたのですね。ありがとうございます。
アグアドさんもサムエルソンの経済学で勉強されたということは、この本は当時、経済学のバイブル的存在ではなかったのかと思います。
膨大なページ数ですが、少しずつ読んでいくのが楽しみです。
読み終えたら感想を記事にします。
Unknown (Tommy)
2017-11-26 08:08:36
お早うございます。

経済学、誰の本だったか覚えていませんが、数少ない
S評価の一つでしたが、卒業後は全くかかわりない
仕事についてしまいました。

当時はケインズの理論だけを教わりました。

最近の寒さで何年振りかで体調を崩し、二週間ほど
寝込んでしまいました。

高熱の続き幼少期にかかる溶連菌感染症という
もので高齢者がかかると厳しいものと知りました。

歳をとるということは次々とハンディが生じてくることも
知りました。


Unknown (緑陽)
2017-11-30 12:27:23
Tommyさん、コメント下さりありがとうございました。
返信が遅れ申し訳ありません。
実は今、30年勤続の特別休暇を使って、7泊8日の旅の途中です。
今丁度、大分県の別府駅にいるところです。
11/24から出発し、山口県の津和野、萩市、九州に入り、博多、長崎、久留米、由布院と回ってきました。
久留米では、フェアで知り合った製作家の工房を訪れました。
明日、帰路につきます。
Tommyさん、体調を崩されたとのこと、早く元気になられることを願っております。
私も2日前から風邪をひいたらしく、のどと鼻をすっかりやられてしまいました。
旅の感想は、帰ってから記事にしたいと思います。
ありがとうございました。
Unknown (エトワール)
2018-01-07 07:49:36
記事を大変興味深く拝見しました。新古典派総合の名著ですね。1980年代初頭までの近代経済学教科書の定番で、マクロとミクロの両方を学ぶのによい本です。私も、経済学とクラシックギターが好きで、ジェイ・ベルリナーレコードでギター曲を覚えたものです。よい記事が多く、参考になります。これからも記事を拝見できればと思いますので、よろしくお願いいたします。
Unknown (緑陽)
2018-01-07 23:30:32
エトワールさん、初めまして。コメント下さりありがとうございました。
新聞の経済面を読んでいると、理解するには経済学の基礎知識が無いとだめだなと思って、サムエルソン経済学を選びました。
こういう名著は著者が亡くなり絶版となっても価値を感じます。
エトワールさんもギターを始めた頃にジェイ・ベルリナーの演奏に出会ったのですね。
私は中学1年生の時に、ギターを始めたばかりに時にたまたま下校の音楽でアルハンブラの思い出が流れていたのを聴いて感動し、音楽室の教材レコードでその演奏者がジェイ・ベルリナーであることを知りました。
当ブログは実利面で役に立つ記事は少なく、曲の感想を中心に抽象的な表現が多いので読みにくいかと思いますが、読んでいただけると嬉しく思います。
これからもよろしくお願いいたします。

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