シンプルであるが、いい合唱曲に出会った。
「風に寄せて その1」(作詞:立原道造、作曲:尾形敏幸)である。
平成5年度のNHK全国学校音楽コンクール(Nコン)全国大会での福島県立安積女子高等学校の演奏録音で聴いた。
フランスのエスプリを感じさせるようなピアノの分散和音の前奏で始まるが、主題に入るとそれはまさしく日本の風景の素朴な美しさを唄う音楽が聴こえてきた。
季節は新緑の頃であろうか。
しかし詩と曲がこれほどマッチングした歌は少ない。
さわやかであるが、とても深く心に響いてくる。
和声の使い方や曲の展開が変化に富んでいるからだ。
詩に現れる作者の心情の変化や、繊細な気持ちを良く曲に表していると思う。
とても難しい作業だと思うが、この曲を聴くと、人の気持ちを音楽として作り上げることが、こんなに凄いことなのかと驚く
この曲は、この立原道造の詩を読んで感じた気持ちをそのままに音楽にしたものだと思う。
こういう曲はシンプルであるが、シンプルであるが故になかなか作れるものではない。
「みんな 風のそよぎばかり」と「小川はものをおし流す」の間に流れるフレーズは、昔どこかで聴いたことがある。しかしそれが何であったか思い出せない。
安積女子高等学校の演奏はとても繊細な表現でありながら、強い感情が伝わってくる。
弱い歌声でも聴く者に、強い感情を湧き起こさせる。
ここが素晴らしいのである。
パワーあふれる歌声であれば人を感動させられるというのは間違い。
均一な揃った声で隙のない演奏であれば素晴らしいというのは間違い。
高校生らしい歌声でいい。
演奏者たちに、純粋な本当の気持ちがあるかどうか、なのではないか。
この曲や詩に託された気持ちに真に同化しているかどうか、なのではないか。
「風に寄せて その1」(作詞:立原道造、作曲:尾形敏幸)である。
平成5年度のNHK全国学校音楽コンクール(Nコン)全国大会での福島県立安積女子高等学校の演奏録音で聴いた。
フランスのエスプリを感じさせるようなピアノの分散和音の前奏で始まるが、主題に入るとそれはまさしく日本の風景の素朴な美しさを唄う音楽が聴こえてきた。
季節は新緑の頃であろうか。
しかし詩と曲がこれほどマッチングした歌は少ない。
さわやかであるが、とても深く心に響いてくる。
和声の使い方や曲の展開が変化に富んでいるからだ。
詩に現れる作者の心情の変化や、繊細な気持ちを良く曲に表していると思う。
とても難しい作業だと思うが、この曲を聴くと、人の気持ちを音楽として作り上げることが、こんなに凄いことなのかと驚く
この曲は、この立原道造の詩を読んで感じた気持ちをそのままに音楽にしたものだと思う。
こういう曲はシンプルであるが、シンプルであるが故になかなか作れるものではない。
「みんな 風のそよぎばかり」と「小川はものをおし流す」の間に流れるフレーズは、昔どこかで聴いたことがある。しかしそれが何であったか思い出せない。
安積女子高等学校の演奏はとても繊細な表現でありながら、強い感情が伝わってくる。
弱い歌声でも聴く者に、強い感情を湧き起こさせる。
ここが素晴らしいのである。
パワーあふれる歌声であれば人を感動させられるというのは間違い。
均一な揃った声で隙のない演奏であれば素晴らしいというのは間違い。
高校生らしい歌声でいい。
演奏者たちに、純粋な本当の気持ちがあるかどうか、なのではないか。
この曲や詩に託された気持ちに真に同化しているかどうか、なのではないか。
今回は同じく安積女子高等学校の録画が見つかりました
ので下記で聴かせていただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=qBZXxrfKiPA
Youtubeの動画、聴かせていただきました。
1日経って改めて聴いて、感動が増しています。
この曲、合唱曲の名曲ですね。本当にいい曲です。
ピアノ伴奏が難しいですね。
こういういい合唱曲にめぐりあえて、日々を楽しむことができて、自分はつくづく恵まれていると思います。
ありがとうございました。
指導者の手腕でしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=Fd-TO7F4__4
Youtubeの動画、早速聴かせていただきました。
Youtubeのタイトルのとおり、物凄く感動しました。
私は中学生の合唱は殆ど聴かないのですが、この演奏はとても素晴らしかったです。
「五木の子守唄」のアレンジは独特ですね。でも感動しました。こんなアプローチがあったのかと。
Tommyがおっしゃるように、指導者の手腕だと思います。
8割方がそうなのではないでしょうか。
指導者が演奏者のもともと持っている素質を最大限に引き出しているのですね。
この演奏を聴いてまさにそう思います。
こういう合唱演奏が大好きです。
素朴で、自然で、無心、それ以外のものはない。
Tommyさんが、自ら合唱曲を探し出して下さって、とても嬉しかったです。
ありがとうございます。
申し訳ありません。