緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

中国地方ローカル線の旅(3)

2023-08-17 22:30:25 | 旅行
(前回からの続き)



三次までの切符1,340円を買い、芸備線のホーム9番線に行く。ディーゼルエンジンの音が聞こえる。列車はすでにホームに入線していた。2両編成のディーゼルカー。ワンマンだ。





14:35定刻発車。車両は満席状態、4人掛けボックス席の1つに座る。三次までは1.5時間近くある。単線のようだ。
700系の古い新幹線の車両が見えた。しばらくは住宅街沿いを走るようだ。膝の上に乗せている、床にこぼれていた立ち食いソバのつゆの染みのついた荷物が大きいし、重い。
向かいの客に染みが接触しないように気を遣う。

進行方向の右手に山があり、山肌に家が建っている。インド製万年筆のインクが無くなった。インクスペア2本持ってきたが、足りそうにない。書きすぎた。ヨーロッパ標準カートリッジインクなので、よほど大きなデパートでないと売っていないだろう。どこかでボールペンを買おう。安芸矢口駅の反対側ホームに総オレンジ色のディーゼルカー1両が止まっていた。自分の乗っている列車の発車と同時にその1両編成の列車も発車した。
行き違い列車なのだろう。次第に家は少なくなってきた。山の中を進んでいくような景観に変わってきた。



下深川で反対ホームにレトロな総オレンジ色のディーゼルカー2両編成が止まっていた。こっちの方の車両に乗りたかった。車両のデザインは新しくなればなるほどダメになってきている。
山の中はとっくに抜けて、また住宅地を通り抜けていく景観に戻っていた。すき家だってワークマンだってある。
1年前に山陽・山陰間のローカル線に乗ったときの景観とはだいぶ違う。今回はあまりローカル色を感じない。

列車は登りに入ったようだ。これから山の中に入っていくのか。上深川(かみふかわ)から大きな川沿いに走る。水量は少ない。反対側は山だ。
彼岸花が咲いているのが所々見えるが、去年ほどではない。次第に家並みが古くなってきた。
確か、下深川からだったと思うが、2両目の車両のドアが開かないとアナウンスがあった。反対側からの列車との行き違いが結構ある。この路線はわりに本数が多いのかもしれない。
沿線の草木が車両に触れる。家並みは大体が古い造りの瓦屋根の家だ。
何をして生計を立てているのだろう。田んぼや畑らしきものが所々見えるが、小さい。しかし古くて立派な家はたくさんある。もしかして林業を営んでいるのか。



志和口(しわぐち)近くからちょっと開けてきた。しかしこの日本独特の古い家の造りというのは、なかなか魅力的だ。
甲立(こうたち)でまた広島行の総オレンジ色の2両編成ディーゼルカーと行き違い。ここから三次市に入る。
しばらく盆地のような所を走ったあと、16:15、三次駅に到着した。





三次は意外に小さな駅だった。駅のそばにコンビニ等は無く、左手に小さな観光案内所と高速バス(広島行)の待合室とみやげ物屋があった。
みやげ物屋で酒があるかどうか気がかりであったが、地元の日本酒である美和桜と山岡酒蔵の酒が何種類か置いてあった。これはついている。広島駅で買わなくて正解だった。
美和桜の純米酒720ml瓶が1,144円と安い。他に山岡酒造の2019年製造の3年物があったが、美和桜の方にした。今日、美和桜を1本、明日、山岡酒造の3年物を1本飲もうと考えた(そんなに飲めるかな?)。
案内所で、この近辺でコンビニ等があるか訊いたら、ホテルと反対方向の7分の所にあるとのこと。他にホテルに行く途中に大きなドラック・ストアがあるとのことであった。
今日泊まるビジネスホテルまでは約10分、途中に夜遅くまで営業しているドラッグストアがあったので、買い物には不自由しなくて済みそうだ。

ビジネスホテルはこの土地に似合わないような大きな建物だった。
フロントに着くと、20人くらいの行列がすでに出来ていた。よく見ると作業服を着た、工事関係者の方がほとんどだった。今日、明日とこのホテルに泊まる。残念ながら和室旅館ではない。
列の前に並んでいた60過ぎくらいのおばさんが話しかけてきた。旅行会社のパックで旅行中なのだという。一人旅のようだ。
フロントのすぐ横にレストランがあり、予約なしで食事ができるとのこと。今日の夕食はここにすることにした。
部屋は4階のシングルだ。部屋に入るとタバコのにおいがが。「うへ、クサイ!」。
ネット予約するときによく確認しなかった。喫煙ルームを予約していた。
バスルームやイスに前の泊り客と思われる人の髪の毛が結構落ちていた。「ゲッ」だ。ちゃんと掃除せずに手抜きしたようだな。しかし昔泊まった盛岡の4千円のビジネスホテルのようにシャワーカーテンに夥しいくろカビは生えていなかった。



1階のレストランでサンマ塩焼き定食、800円を食べる。まだ客は私一人だけだ。
部屋に戻って日本酒、美和桜を飲む。





くせの無い、甘さを控えた飲みやすいいい酒だ。日本酒らしい日本酒と言える。精米歩合が70%であまり磨いていないけど、酒米の銘柄がちゃんと記載されている酒に伝統的な本物の日本酒に出会うことが多い。
これを飲みながら、記事をスマホに打ち込むことにした。文字打ちに慣れていないので時間がかかる。1時間以上かけて完成させていざ投稿ボタンを押したら、何と投稿されておらず、バックアップも取られていなかった。(普通は自動でバックアップされる)。変な操作をしたのではないかと、色々調べたが原因は分からなかった。幻の記事となってしまった。ああ疲れた。

なんだかんだ言って、日本酒1瓶空けて、時間を見るとかなり遅い時間に。急いでシャワーを浴びて床に入る。また寝不足だな。

(次回に続く)
コメント    この記事についてブログを書く
« 中国地方ローカル線の旅(2) | トップ | 2023年太田キシュ道子ピ... »

コメントを投稿

旅行」カテゴリの最新記事