緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

佐藤慶次郎作曲「ピアノのためのカリグラフィー」を聴く

2019-01-13 23:08:18 | ピアノ
思いっきり暗く、不気味なギターの現代音楽を探していたのだが、なかなか見つからない。
東京国際ギターコンクール本選課題曲にも選曲され、ギタリストの鈴木一郎のために作曲された、平吉毅州(ひらよし たけくに)作曲の「ギターためのプレリュードとファンタジア」(1970年)が恐らくそのような曲ではないかと思っているのだが、録音が見つからなかった。





Youtubeでいろいろ探してみるうちに、ギターではないが、ピアノ独奏でかなり暗く不気味で難解な曲を見つけた。
佐藤慶次郎作曲「ピアノのためのカリグラフィー(Calligraphy For Piano)」(1960年)。

SATO Keijiro : Calligraphy For Piano (1957-60)


この曲は1961年のウィーン国際現代音楽祭に入選したとのことだ。
現代音楽の大家である、あのオリヴィエ・メシアンからも高く評価されたようだ。

現代音楽によくありがちな、形式的な奇抜さを狙ったものではなく、人の内面から浮かび上がってくるものを表現しているように聴こえる。
現代音楽にも色々あるが、こういう現代音楽の方が好きだ、

なかなかの曲だと思う。静かな深夜に聴くと一層心に響いてくるかもしれない。

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