世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

夏の翳り

2024年08月26日 23時25分48秒 | Weblog
今年もお盆を過ぎたあたりから一気に秋の片鱗が顔を出してきた。
日中はまだまだ強いけど、夕方の日差しが若干柔らかくなったように感じる。
そして日もだいぶ詰まった。
退勤時に薄暗くなってて秋が近づいてきたなと嬉しく感じる。

今日は退勤後に歯医者さんへ。
「どうですか?体の具合は?」と冬彦先生。
「おかげさまで元気です」と私。
続けて、
「母校の甲子園の応援に行くほどには元気です!でも滞在先のホテルにフロスを持っていくのを忘れてしまって。帰ってきてからも体調が悪く、あまりしっかりと歯磨きができていないかもしれません」
と報告。
「いや。歯垢は1日2日では歯石にはなりませんよ。それより、甲子園に行ったんですか?すごい!」と興奮する冬彦先生。
口の中をいじくられながら「ふぁい(はい)」と答える私。

虫歯もなく歯茎も問題ないので、歯科衛生士さんにバトンタッチ。
歯のクリーニングを受ける。
この歯科衛生士さんが根っからの高校野球のファンなのだそうで、甲子園の近くに住んでいた時には毎年観戦に行っていたとのこと。
クリーニングの機材をウィィィンウィィィン轟かせながら「母校はどちらですか?」と問う歯科衛生士。
「いひはひほうほう(石橋高校)でふ(です)」と答えたら、
「栃木の?あのオレンジの応援、すごかったですよね。プレイも良かった」と褒められてとても嬉しかった。
てか、よく知ってるね!!びっくり!!

「どこに泊まったんですか?」と歯科衛生士に訊かれたので、
「あまがはき(尼崎)でふ(です)」と答えたら、やはり驚かれた。
女子一人で泊まるのは勇気がいる場所らしい。私にとっては「下妻物語」の聖地なんだけれども。

夏の素晴らしい思い出を話せてよかった。


会計を済ませて急いで駅前にあるドトールへ。
後輩女子ちゃんとその親戚の女子(小学生)が待っている。
親戚の女子とは以前、一度だけLINE通話をした。
私のことが好きらしく、夏休み期間だし、どうしても今日会いたくなったそうだ。
なんだか嬉しいぞ!
「はじめまして」
アイスコーヒーを片手に彼女たちのいるテーブルに近づく。
親戚の女子の実物は写真よりも100倍かわいくて、すっかりメロメロになってしまった。
後輩女子ちゃん同様しっかりとした女子で心から感心してしまう。

親戚の女子は今日作ったという自身の名前が入ったシールを見せてくれた。
「それさ、学校が始まったら黒板とかに貼っちゃいなよ」と私が言ったら、後輩女子ちゃんも親戚の女子ちゃんも大笑い。
すっかりおもしろいおばちゃんと認知されたもよう。私。

彼女らと別れ時計を見たら20時半!
いけない。
治療中の私は薬で太りやすい体質になったので、20時までに夕食を摂取するよう、心療内科医クマ医師に言われている。
ということで、今日も駅そば。





帰宅して風呂に入り、母とLINE通話。
各々の墓地についてを話した。
私自身はたぶん東京で骨を埋めるのかなと思っている。
妹や弟に迷惑をかけないで死ぬにはどうしたらいいのか、最近そのことを薄らぼんやりと考えている旨を報告した。

母は言う。
「私が死んだら、私の魂は真っ先に実家の父と母のところに行く」

私にとってママはママだけど、ママのアイデンティティは「娘」なんだなと思った。
墓地については、私は母の意向を尊重したい。

同時に、人間は仮令親子であってもソロで、死ぬときもソロなんだなと思った。
愛別離苦を私は乗り越えられるのか…。


季節は夏から秋へとシフトし始めている。

人生も、夏の翳りが感じられる初秋が始まっている。