世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

新年会

2015年02月20日 23時59分03秒 | Weblog
旧合コンメンバーと飲み会。
「旧」が付くのは、2011年に出逢った切欠はまさに合コンで「はじめまして」と自己紹介をしあっていたのだが、回を重ねるごとにただの飲み会になっていったのである。

年初に、Yちゃんが「彼氏と別れる!」というメールを送ってきたので、その件について事情聴取するのと、イケメンIT系サラリーマンが昨年末にお母さんを亡くされて「みんなと飲みたい」というので開催された。
なかなか、みんなのいい日が会わずに今日になった。

しかし、ドタキャンが重なり、今回は

男子
・A君:イケメンIT系サラリーマン
・B君:自営業(彼女と同棲中)

女子
・経理部O主任
・私

というミニマムなものになった。

乾杯の後、各々の近況を述べ合う。

B君の同棲おのろけ話で盛り上がった。
「でもさー、ずっと一緒だと息が詰まるんだよね。たまには一人でいたい。彼女が実家に帰るときは嬉々としてしまう」
と彼が言おうものならばみんなで総ブーイング。
ブーブー言いながら「・・・あ、それ分かる」と内心思ってしまう私。同棲したこと無いけど。

O主任は最近マラソンに目覚め、日曜日は大きな大会に出るそう。

そしてA君は相変わらずディズニーランドの年パスを持っていて、ディズニーマニアっぷりを露呈していた。
彼は腕時計もスマホもハンカチもドナルドダック仕様。

「年パスならば私も持っています」
とドヤ顔で声高々と述べる私。
国立科学博物館の年パスを持っていることを披露。

小惑星探査機はやぶさが持ち帰ってきた微粒子があの科学館に常設されていて、はやぶさが恋しくなると国立科学博物館に出没している旨を報告。
そしたらA君も宇宙クラスタだったらしく、話に乗っかってきた!・・・早く言ってよ。
「はやぶさはイオンエンジンの回路を工夫して困難を乗り越えてきたんだよ!すごいんだよ」
と力説していた。
私も
「地球を映したラストショット。見てると泣けます」
とうっとりしながら解説。

きょとんとするO主任とB君の表情が面白かった。


トイレから戻ると、A君のお母さんの話になっていた。
彼のお母さんにできた膀胱がん細胞。
日に日に大きくなっていて、肝臓に転移してからはあっという間だったらしい。
医者も「こんなケース、見たことがありません」と言っていたほど。
だいぶ前から「尿の出が悪い」と言っていて、病院に行ったらがんが発見されたもよう。

余命一ヶ月の12月上旬、親族みんなで草津温泉に行って記念撮影をしたこと、
既に父親も他界していて、他の兄弟はすでに家庭を持っていて、もうどうしようもない孤独感にさいなまれていること、
4人兄弟の末っ子で、自分はやはり母親っこだったという自覚を再認識していること、
そんなことを言っていた。

「だからね、普段病院に行っていない親には首に縄をつけてでも病院に連れて行ったほうがいいよ」
という彼の言葉に一同頷く。

今度、みんなでディズニーランドに行くことになった。
A君の特典で安く入れるらしい。

「O主任、ミニーちゃんのカチューシャ、似合いそうですね」
と言ったら
「嫌だ~。恥ずかしい」
とニヤニヤしてて可愛かった。

そんなこんなで新年会は終わった。