世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

私にパキシル無しの幸せはあり得るのか?

2011年09月22日 23時23分07秒 | Weblog
心療内科デー。
昨日病院に来られなかった人が今日にシフトしたのか、待合室は激混み。
私が通う心療内科は患者の話をじっくり聞くのがウリらしいので仕方がないことかもしれない。ただ4時間も待たされると毎度のことながらヤニ切れが酷い。22時を過ぎると「煙草吸いたい、早く吸いたい、今すぐ吸いたい…」という気持ちを抑制するのが耐えがたく、そわそわしてしまう。せめて1時間に1本でも「ぷっはー」と煙草が吸えるのならば待ち時間も苦ではなくなるのに。

私の前に診察室に入った人が50分も語っていた(声が大きいので筒抜け)。
長い…。

4時間の待ち時間…今日も読書をして過ごした。
「30歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」(有川 真由美)


現在33歳の私。こういう本の表題には過敏に反応してしまう。

『30歳で止まる女性たちは、自分が客観的に見えておらず、仕事力や評価がわかっていないため、自分の思い込みだけで仕事をやり、周囲から疎んじられる存在になったり、ひどい場合は、リストラの対象になったりすることもあります』
というくだりでガクブル。…が、頑張るお…。

22時半。ようやく名前を呼ばれた。
診察室に佇むクマ医師。なんか顎に髭が生えていた。チョイ悪おやじを意識してか?

最近、季節の変わり目で体調的には駄目だが、精神的にはとても安定している。
仕事も楽しいし、人間関係も良好だ。毎日楽しいし充実してる。

「今、とても幸せで落ち着いているので、パキシルの減薬も考えているんですが」
と言ってみた。
そしたらクマ医師、超感動した様子だった。
「何度もパキシル減薬の打診をしてもこの頑固な女は首を縦に振らなかったのに…。ついに、この時が…」
という彼の心理を察知した。

できるんだったらずっと飲んでいたいさ、パキシル。
だってこんなに今、幸せなのだもの。
でも、パキシル無しでも幸せな生活を送ってみたい…夏の香港旅行からの帰路、飛行機の中から沈む夕日を見ながらそんな気持ちが芽生えたんである。


「減薬してまた前のようにうじうじ考える人生はイヤなんですが。面倒臭いの、苦手なんで」
と告白したら爆笑された。

「もしまた増やしたければ増やすことも可能ですので。焦らないでくださいね。目標は減薬じゃなくて、あなたの治療なんですからね。…じゃあ今夜から減らしましょうか?」

え?今夜から?いきなり?
無理~。生理前だし。

オロオロする私にクマ医師は笑いながら
「あ、生理前でしたね。じゃあ次回からにしましょう」
と言ってくれた。(彼は私の生理周期を知っている…。)

よく考えたら12月に試験を控えている。
来年からの減薬の方が良かったかな…。
嗚呼、やっぱり面倒臭い。減薬、面倒臭いよう!!
…これでは先の本の典型的な「30歳で止まる女」じゃないか。
それに今私が幸せなのはパキシルの作用だけではないはず。
周囲の人々の支え、特にクマ医師の認知行動療法の成果も大きい筈だ。
だから差し伸べられたクマ医師のクマのような手をぎゅっと握り、そのぬくもりを信じて、前に歩いていこう。

処方変更なし
パキシル、マイスリー、防風通聖散、ラベプラゾール


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