世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

恋と花火とベトナム料理

2008年08月02日 23時01分37秒 | Weblog
「精子みたい」
花火を見ながら私はそう呟いていた。

隣のカップルは花火と自分達の抱擁に夢中で、私の言葉は彼らの耳には入らなかったようだ。

今日は戸田と板橋の花火大会。
アリオ川口の屋上にて、花火を眺めることにした。




基本的に二尺玉のシンプルかつ大胆な花火が好きだ。
スターマインはあまり好きではない。
最近は朝顔や土星を模したもの、花火の断片が消える直前に先述の精子のような動きを見せる花火も多い。

先週の隅田川花火大会のテレビも良かったが、やはり生の花火は音や迫り来る様子が言いあらわせられないぐらいに素敵だ。






アクセサリー売り場でクララビジューの髪飾りを購入。
ボーナスごとに清水の舞台から投身自殺する勢いで髪飾りを購入するのは、私の楽しみのひとつである。
スペイン製のそれはまるで宝石のようで、飽きがこないデザインも魅力的だ。



お腹が空いた。
アリオのアジア料理店Doimoiへ。




・サーモンとアボガドの生春巻き
・鶏肉のフォー ベトナム
・ベトナム米焼酎 ネプモイのソーダ割り

読んでいる小説「戦争特派員」(林真理子先生)に魅了された。
ベトナムはマイブーム。

ベトナム帰りの戦争特派員・梶原に恋をするファッションメーカーのOL奈々子になりきり、食した。
1986年の東京が舞台である話なんだが、あまり古さを感じない。
掴み所のない梶原に恋するあまり、ベトナムにまで行き、梶原の幻を追う奈々子が痛々しくもあり、羨ましくもある。
本の登場人物に恋することはあまりないんだが、10年ぶりにこの作品を読んで、奈々子と一緒に梶原に恋をしている自分がいることにびっくりしている。
今、下巻の半ばを読んでいる。結末を知っているだけに、切なさをひしひしと感じつつ読んでいる。


さてベトナム料理の感想。

ネプモイ…さらりとした喉ごし。僅かにとんがりコーンの味がした。
フォー…鶏肉と香草、私の苦手なものだが大変美味しかった。奥歯で葉を咬みきると、青臭いなんとも言えない香りが口内を満たした。
春巻き…ヌクマムを着けて食べた。柔らかくもちもちとした食感がたまらん。

喫煙席はテラスだったんだが、幸い涼しい。

夜風に、私は行ったことがないベトナムに思いを馳せた。



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