世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

♪でっきるかな できるかな さてさてホホ~ ~認知行動療法~

2006年12月14日 22時52分46秒 | Weblog
誰だって、何度も確認したり、強いこだわりを持っていたりするものだと思っていた。
しかし、私の行為や考えは、「強迫性障害」だと診断された。

なんだべ?それ。
そんなの知らないよー。

心療内科の医師に思わず
「は?」
と、間抜けな顔を晒してしまったではないか…。

就寝前や外出前、私は何度も確認しないと気が済まない。
☆外出前☆
エアコンのスイッチ、ドライヤーとヘアアイロンのコンセント、煙草の火、あまりないが外出前にアイロンがけをした日には、アイロンのコンセント。コンセントの類は、プラグをいじり、その感触を指に刻んで、抜いたことを深く印象付けている。電気コンロも、使用後に冷えた感触を確かめて、消した事を指に記憶させる。
外出先で「あえ、消したかな?」と不安に陥ったときに、それらの感触を指で思い出して自らを安心させるのである。
やっと施錠して「さあ出発!」しても、今度は施錠したことが信じられずに、途中で引き返すという毎日だ。
出かけるのにいつも10分ぐらいかかる。

☆就寝前☆
靴磨き、ドライヤーのコンセント、煙草の火、戸締まり、明日着ていく服の確認を行う。
私はよくベルトをジャケットの上で締めるスーツが好きなのだが、そのベルトの存在が気になり、夜な夜なクローゼットを漁ってしまうことが多い。
あのスーツにはあのベルトではないと死んでしまうのではないかといったふうに、ある種の強迫に似たものを覚える。
いったんは布団に入るものの、何度も起きて確認しないと気が済まない。
マイスリーを服用しているもんだから、足元はフラフラしているし、けっこう危ない。
恐らく不眠の原因の一端はそこにもあるとのこと。
気付かなかったなあ。

マニキュアに傷があったら、許せないことの他に、世の中では普通だと言われている価値観や物事を強制されたりすすめられると、途端にイライラしてしまう。
顔では同調しているくせに、心の中では「なんで私がそんなことをしなければならないの」と、サイレンがけたたましく鳴り響くのだ。
そんなことを今まで自分らしさだと思っていた。
また確認にしても、みんなそのぐらい普通にやってるんだと思っていた。
しかし、私の行動はエスカレートすると、社会生活に支障が出る病気らしい。


「脅迫性障害(OCD)」を調べてみたら、手洗い癖が主な症状らしいのだが、そんな癖、私にはない。
私の手はたぶん汚い。
雑菌だらけだろう。
そのことを自分で認めても別にストレスは感じない。
ただ、マニキュアの美醜にだけは、尋常でないこだわりがあるだけだ。

薬物療法もあるそうだが、まずは、認知行動療法をしてみようということで、確認しないようにすることを医師に指令された。

「家が火事になってしまうではないか」

当然、そんな不安が沸き上がり、先生に相談する。

「まずは、やってみましょう」と明るく言われたので、やってみるが。

緊張するなあ。
いろんなことに。

とっても不安だ。

♪でっきるかな できるかな さてさて…トホホ~



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