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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「虎は千里往って千里還る」

2006年11月08日 | Weblog
全店の店長が集結し、「歳末商戦を乗りきろう!ファイヤー!」という主旨の会が、当社にはある。
私のようなぺーぺーの社員は参加することはできず、神秘のベールに包まれている社内行事だ。
この会が開催されると「そろそろ年末なんだわ」と思う。

夕方、課長職以上の上司や役員たちはそそくさと会社近くの会場に移動していった。
心なしかみんな嬉しそうである。
吉熊上司も慌しく行ってしまった。

暫くしてから、電話が入った。
吉熊上司からだった。
「悪いけど、あの書類持ってきて」
という内容だった。
風邪を引いた吉熊上司の声は、周囲のざわめき声に溶けそうなぐらい弱々しかった。

寒い夜道。
書類を片手に、会場へとトコトコ赴く。
「虎は千里往って千里還る」…という言葉を思い出しながら。
(あれは子を想う親心を表す言葉なんだが)

大切なモノのために千里の道を走る虎と、
歩いて数分の会場まで、書類を届けに行くパシリの自分とを重ね合わせて、失笑。

色々あったけど、私が上司だと思える人は彼だけだ。
彼のためなら何でもしたいと考えている。
それは日常での些細なことにすぎないかもしれない。
しかし、そんな小さなことが会社のためになっているという実感に繋がったとき、
私はこの上ない達成感を得られる。

会場に着く。
たくさんの店長がお酒片手に談笑していた。
壇上で、どこかの店長が「アジアの純真」を歌っている。
「白のパンダをどれでも全部並べて~♪」
「白のパンダ」は「白熊だよ」と、心の中で突っ込みながら吉熊上司をキョロキョロ探し、どこかの店長と囁きあう吉熊上司を発見。
人を押し分け、そのクマのような背中に近付く。

「よっ!ありがとうな」
風邪で青白いんだか、
酔って赤いんだか分からない微妙な顔色をした吉熊上司はそう言って書類を受け取った。
そして「皆さんに配っておいて」と私に指示を下した。

広い会場を走り回り、役員さん全員に書類を渡す。
残業がある私は、そそくさと出口に向おうとした。
吉熊上司に引き留められ、「俺、もう飲めないよ。これ、お前にやる」と、ビールが注がれたコップを渡された。
ざわめく会場で、役員一人一人に大声で書類の概要を説明した私の喉はカラカラだったので、二つ返事でいただいた。

ごくっ

「うんめ~っ!」

ドラゴンボールの悟空のような素っ頓狂な声を漏らした瞬間、
「亮子ちゃん~!」
と、聞き覚えがある甲高い声が背後から近付いてきた。
同期のAちゃんだ。

私の同期の殆どは店長になり、全国各地で頑張っている。
彼女も先日店長になったばかりで、今日は店長会デビューとのこと。
新人店長は、もれなくカラオケで歌を披露しなければならないらしい。

「ファンタスティポ歌うの。ああ、緊張するよ~!」
彼女は高揚感を隠せず、楽しそうに出番を待っていた。

「頑張ってね!」
彼女と、そして周囲にいた店長たちに挨拶をして、会場を去った。

私の仕事は、売上高というものを作れない。
経費削減をして、どうにか経常利益を生み出そうとしているが、そんなのは店の人の汗と涙で作られた売上高には到底敵わない。

本社に来て一番最初に上司に言われたこと。
それは、「俺たちは店の人に食わせてもらっている。それだけは忘れるなよ」という言葉だった。
日々、自分の仕事で精一杯になって忘れてしまうことだが、とても大切な真実だ。

いよいよ、歳末商戦が始まる。
今年も見知らぬ店舗へ販売応援に行く予定だ。
店舗の売上には貢献できないにしろ、せめて店舗スタッフの邪魔にならぬよう頑張ろう。

ほろ酔いの私は、千里を駆け抜ける虎の心境で、会社へ戻った。


母子喧嘩

2006年11月08日 | Weblog
日曜日、母と買い物に出かけたときに見た夕日。
とっても綺麗だったので、写メした。

今日は寝不足で神経がトゲトゲしていた。
なので、電話で母と言い争いになってしまった…。

彼女は私を自由に、ともすれば「放置プレイ」という教育方針で育ててくれた。
「~しなさい」「~するべき」ということを両親からは言われたことがない。
強いて言えば「人に迷惑をかけてはいけない」というのが教訓だった。
その掟を遵守すれば、とりあえずは何でも自由にやらせてくれた。

そんな彼女が、ここ最近、私の友達を気に入り、「〇〇君と付き合えば」としつこく勧誘してくる。
疲れが溜まっていて寝不足の私は、そのしつこさにキレてしまった。

「だったらママが付き合えばッ?きーッ!」

はっきり言って、私は今の生活に満足している。
自分で金銭を稼いで、誰にも迷惑をかけないで生きている自負がある。
世の中、一人では生きていけない人間がいるように、一人じゃないと生きていけない人間もいるということを私という人間を通して、母は心から理解していると信じていた。
私自身、この尼ライフに不平不満を感じられない。
それなのに、どうしてそうやって私の静かでささやかな幸せをゴジラ並の破壊力で崩壊させようとするんだろうか。

イライラしながら、鼻から煙をゆばーばの如く噴き出していたら、着信アリ。
母からだ。
煙草を揉み消しながら電話に出る。

「さっきはごめんねー。でさぁ、パパの腸のことなんだけどさぁ…」
いつの間にか私にも笑みが戻っていた。
ヤラレタ…。

何事もなかったように国交を回復するのも、我々母子のパターンである。
けっこう、仲が良いのかもしれない。

嗚呼、今日は眠れますように。

会議室の中心で孤独を叫ぶ

2006年11月08日 | Weblog
昨日から今日にかけて一睡もできなかった。
マイスリー5ミリ×2、でもダメだった…。

「どうして眠れないの?」という焦りすら最近は感じない。
もう慣れた。
しかし、翌日の睡魔だけは、どうしても慣れない。

今日は朝から頭に靄がかかったようで、全てがイマイチだった。
夕方の監査法人との打ち合わせ中が、睡魔との戦いのピークであった。

公認会計士の先生って、どうしてあんなに決算書類に詳しいんだろう。
彼等が話していることの殆んどを私には理解できなかった。
会議室の中心で孤独を叫びたかった…。

会計の法律は毎度様々なリニューアルをしているのに、彼等の頭には全てインプットされている。
まあ、それが彼等の仕事だと言えばそうなんだが。

いくら、決算書類の校正に携わるだけといえども、そろそろ「デリバティブ」とか難しい単語も知っておかないといけないよなあ、自分。

決算業務も大詰め。
出産に例えると、いよいよ赤子の頭が見えてきたところであろうか。

今週が山場である。
あと一息だ。

がんばろ。

キノコ!?

2006年11月08日 | Weblog
今日のお弁当(さばの唐揚げ弁当)に、キノコが入っていた。
キノコ嫌いの私はもれなくスルーしようとしたのだが、よく見たら芋だった。

騙すなよ…。
紛らわしいじゃん。

ありがとう、かまジイ殿

2006年11月08日 | Weblog
大学時代の友達、そしてマイミクのかまジイ殿より、プレゼントが届いた。

健康飲料水(ウコン)、そしてお菓子がいっぱい!
…餓えているクマたちは大喜び!
早くも争奪戦が始まったもよう…。

ありがとう、かまジイ殿。
怪しい私の食生活を心配してくれたんだね。

インソムニア、治すからね。