「そういえば、ウチのお風呂…出るんだよねー」
初詣帰り、近所のレストランにて食事中、母が我が家の風呂場で最近頻発する怪奇現象をつらつら語り出した。
母が台所で料理をしていると、毎日決まった時刻に風呂場から奇怪な音がするらしい。
また入浴中、置いておいた歯ブラシが有り得ない落ちっぷりで落下するらしい。
彼女は恐怖感よりも日常の光景の一つとして怪奇現象を素直に受け入れているとのこと。
私も、実家にいた頃、実家のお風呂にてお化けさんに遭遇したことがある。
前屈みで洗髪をしている最中、背中を誰かに触られる感触を得た。
独りで入浴していたので、私以外誰もいない筈。
勿論、滴ではないと確信できるほど柔らかくて温かい感触であった。
「なんて破廉恥なっ!」
恐怖と怒りで気が動転し、シャンプーの泡を完全に落とすことを忘れ、リンスもせずに風呂を出た記憶が蘇った。
「エッチなお化けさんもいるもんだねぇ…」
呑気に母は語っていた。
今回の帰省中、幸い破廉恥お化けさんには遭遇しなかった。
初詣帰り、近所のレストランにて食事中、母が我が家の風呂場で最近頻発する怪奇現象をつらつら語り出した。
母が台所で料理をしていると、毎日決まった時刻に風呂場から奇怪な音がするらしい。
また入浴中、置いておいた歯ブラシが有り得ない落ちっぷりで落下するらしい。
彼女は恐怖感よりも日常の光景の一つとして怪奇現象を素直に受け入れているとのこと。
私も、実家にいた頃、実家のお風呂にてお化けさんに遭遇したことがある。
前屈みで洗髪をしている最中、背中を誰かに触られる感触を得た。
独りで入浴していたので、私以外誰もいない筈。
勿論、滴ではないと確信できるほど柔らかくて温かい感触であった。
「なんて破廉恥なっ!」
恐怖と怒りで気が動転し、シャンプーの泡を完全に落とすことを忘れ、リンスもせずに風呂を出た記憶が蘇った。
「エッチなお化けさんもいるもんだねぇ…」
呑気に母は語っていた。
今回の帰省中、幸い破廉恥お化けさんには遭遇しなかった。