晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

バリスタ

2015-03-06 21:10:25 | Weblog
 バリスタってカウンターに立ち、コーヒーを淹れお客様にサービスする人の事なんだね。
 これ、我が家の若手バリスタです。

 夫は定年まで時刻表で働き第二人生は農業に励む働き者。
職業柄でしょうか、今も時刻には厳格で食事時間やティータイムさえ時刻表を持っているかのようです。
 畑にいようが、3時・10時のお茶には帰宅です。
爺が帰ってくると同時に「待ってましたー!」と2歳のバリスタはふみ台を運び、食器棚からカップを取り出します。
 エスプレッソですか?と言わんばかりに、爺のお好みボタンを押しております。よく気の利く子です。
 ちっちゃくて手の届かない孫の足元の<ふみ台>には爺も婆も貢献しております。
 みんな持ちつ持たれつですね。

  < 定年後 野を駆けぬける 回送便 >  

おまじない

2015-03-05 19:10:49 | Weblog
 「だれか止めて~!」と登園前の孫が困り果てて言いました。
「わっ!」と大声で驚かせてもしばらくすると「ヒック!・ヒック!」しゃっくりが止まりません。困ったもんだわ・・・。
 そういえば、婆は子どもの頃こうしてもらったのを思い出しました。
 コップにお箸を十字に乗せ、それぞれ4隅からお茶を飲むという方法。
ゆっくり手を添えてほうじ茶を飲ませてやりました。

 「わっ、すご~い、ばぁば!」と孫。あら不思議、しゃっくりは止まってます。
「そう、ばぁばは魔法使いなんよ。」と偉そうに言ってやりました。
婆さんの古い引き出しも時に役立つものです。

  < おまじない 亀の甲より年の功 >

断捨離(たらい)

2015-03-04 21:32:45 | Weblog
 古い物を処分してしまうということにも相当のエネルギーが要るものです。
きっといろんな人の思いも詰まっているからだと思います。

 先日、野菜苗を育てる土を作ろうと思い立ち、何か大きな容器は・・・と探し出したら木製たらいが・・・。
 お寿司を作る要領で、市販の土、手作り燻炭、真砂土などを混ぜ合わせ苗ポットに詰めました。
もう一度だけ使えば捨てる気になれるだろうと思って土作りに一役した<たらい>です。
使用後は、思いがけない<たらい舟>で孫たちは大喜びで遊んでいます。
 
 この<たらい>思うに、親が持たせた姑の嫁入り道具ではなかろうか・・・。
もしかすると爺はこれで産湯をつかったかも・・・。
爺に尋ねるも知る由は無し、だけれど「行水はしたぞ」と即答・・・やっぱり。
 あぁ、また捨ててしまえそうもない・わ。
え・えーい!来年はこの<たらい>にチューリップやパンジーでも咲かせてサヨナラしましょうか・・・。

  < 断捨離に こころ痛める 骨董品 > 

娘ごころ

2015-03-03 21:02:05 | Weblog
 どっしりとした足元にフリルがかわいいピーターラビットの靴下です。わたし、姑のお下がり履いてます。

 姑の三回忌も済ませ、すでに母の居ない生活に家族はすっかり慣れております。
同居家族が多いので、母の衣類は早くに処分させていただきました。それでも先日は衣装ケースに満杯のパジャマが出てきました。
 施設でお世話になっていた時のものです。
この花柄もあのフリル付きもどれもかも懐かしく思い出されました。

 丸二年経過した今、意外にきれいな物ばかり・・・。
寝たっきりの母は何の喜びもなく、せめてパジャマくらい可愛らしい清潔なものを着せてあげたいと思うのは娘ごころでしょう。(実は嫁ですが)
認知が進んでくると高齢の姑も少女のようでしたから・・・。

 今日は、親友のお母さんの葬儀があり参列いたしました。
彼女とは共に介護の時期を過ごし支えとなってくれた大切な人。
 同居の義父母とご実家のご両親、4人を12年にわたる介護で看取り、最後となった実母を送ったわけです。
 旅立ったお母様はきれいにお化粧され、大島の着物で静かに眠っていらっしゃいました。
認知が見え始めた10年ほど前、まだ反物のままだった大島を仕立て上げ旅立ち用にと娘である友人が準備していたものです。
 「躾の掛かったままだと母に叱られそうで・・・」とお別れの近いことを感じて、前日に躾を解いたと言います。
 母は、まことに愛しいものです。

  < 愛おしく 娘心に 母想う >
 

いいね、いいね。

2015-03-02 20:51:08 | Weblog
 いいね。いいね。やっぱりいいね、故郷と幼なじみ。
春に誘われ、友に誘われ行ってきたのは吉備路。

 のどかな田園地帯に備中国分寺のシンボルともいえる五重塔、周辺はすっかり春爛漫。
史跡、古墳の多いこの地で古民家<しんでれら茶房&ギャラリー>でランチです。
 日本家屋はおおよそ造りは似たもので、ココにお邪魔するも我が家の日常の感覚です。
     
     
 お料理は野菜中心の家庭料理。自然農法の自家製野菜はしんでれら農園で育てられてるとか、店主さんとの農園話も弾みます。
 運ばれてきた御膳には、これまた先日の断捨離で処分しようと思っていた器の数々と似てますね。この様に使えば古さもまた趣ね。あぁ、また捨てられないわ。
 ギャラリーは季節を彩るお雛様。時代を感じさせます。和の手作り品も並んだ並んだ。
 時代といえば…尋常小学校<小学作法>の教科書、修身教科書を興味深く拝見しました。
これもまた、今の時代に必要かもしれないわ・・・。
 あら、まぁ!気がつけばこんな時間!ずいぶん長居をしてしまったシンデレラ婆でした。
 
  < 農婆の 一日だけの シンデレラ >
  

3月1日(雨)

2015-03-01 19:43:45 | Weblog
 新しい月の始まり。気分も新たに・・・畑仕事といきたいところですが、生憎の雨。

 こんな日は、気になっている断捨離もしませんと・・・と女(婆)は気も焦ります。
その点、男(爺)はいい御身分。ごろりと横になり飽きもせずテレビを一日中見ています。
せいぜい「お、おっ!」と差し出すお茶に振り向くくらい。

 同時進行のティータイムもチャンネル権のない婆は3倍速ですませると傍らでお昼寝。
まあ、こんな日も時にはいいか・・・。爺婆の一日。

  < 春の雨 のほほん過ごす 農婆なり >