晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

岡山ばら寿司

2015-10-10 21:56:07 | Weblog
 氏神様の秋祭りです。
子どもお神輿に子ども奉納相撲、お餅搗き・ゲーム・夜店・カラオケそして大抽選会と町内あげて夜まで歓声が上がっていました。

 婆は朝から久しぶりに台所に立ち昔ながらの<岡山ばら寿司>を作ります。晴れの日のごちそうです。
今でこそちらし寿司と言いますが、子どもの頃の祭り寿司といえば<ばら寿司>と呼ばれていました。
 どこがどう違うのでしょうか・・・。母が作っていた手順でやりました。
 鰆とヒラは塩を振り、酢締めします。値の高い鰆の切り身はトッピング。ヒラは三枚おろしとして皮付きのまま骨切するように薄切りして酢締めにしていました。
 この漬け酢もうま味が出ているので酢飯に混ぜ込んで使うのが岡山流?でしょうか。
 姥貝(モガイ)や焼きアナゴ、エビ、酢タコなどが定番の魚介です。
 高野豆腐を甘く煮て三角切りにしたものが乗っていました。(人気はないけれどコレも入れるべし)
 祭り寿司の野菜はゴボウに干瓢、筍。(春なら蕗、人参は田舎寿司だと舅は嫌ってました)
 仕上げは紅生姜です。
 
 昔は、お祭りといえばこの<岡山ばら寿司>をたくさん作り親戚まで配ったようです。
姑が大腿部骨折で緊急入院となった時、環境の急変により幻覚症状となり、付き添いの私に「明日のお寿司は何升炊こうかなぁ~?」と深夜に話しかけてきました。
認知症の始まりだったかとおもわれます。
 ごちそうとされていた<岡山ばら寿司>姑が作った頃は松茸のトッピングもあっただろう・・・そんな事を思いながら作りました。

 もう少し早ければよかったんだけど・・・。
 
 夕方には我が家に松茸が舞い込んできました。
  < 秋の香に 受け継がれゆく 母の味 >