晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

最終章 アレキサンドリア

2013-10-21 22:36:16 | Weblog
 今年も直売所への葡萄の搬入を始めて今日でちょうど一か月。
毎日、毎日ぶどうを運び続けたわが家の直売担当者です。

 近年の人気低迷で直売への出荷は控えていたマスカット。終盤になって今日初めて登場いたしました。
少々見劣りする小房を盛り合わせたパック詰めの小袋。

  

 マスカットを袋詰めしながらはるか昔を思い出しましたよ。もう50年くらい昔にもなるかもしれない幼い日。
 生まれも育ちも岡山の私。マスカットは幼児でも知ってはいましたね。
でも高級品とされていましたから、そうそう口に入るものではなかったね。それに栽培農家だって極少数でしたよ。
 そんな環境のなかで、我が家にも時にマスカット・オブ・アレキサンドリア様がやって来た。
房ではなく、バラバラ粒の小袋入り(栽培農家で言うところの摘み落としだね)。
 頂き物のこのぶどう、母はこの一粒一粒を平等に私たち姉妹に分けてくれてましたよ。
幼い私も、指先で丁寧に皮をむき口に運んだものです。
種?ぶどうに<種>なんて有って当然だよ。とっても嬉しくて、大切に食べてましたね。
 現代は忙し過ぎなんでしょうかね。種や皮が煩わしいなんて・・・。
 
 こうして育った私、まさかぶどう農家の嫁になろうとは・・・。

  < 我が人生 まさかこの道 歩むとは… >

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