晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

鈴木光司 『リング』

2009-02-22 | 日本人作家 さ
やっと読んだ、というか、もともとホラーはあまり好きではないので
避けていたというよりは興味を持たなかったのですが、この『リング』
と『らせん』が、行きつけの古本屋で抱き合わせで50円という激安価格
で積まれて置いてあり、まあ50円なら、と購入。

とにかくひところの「貞子」フィーバーで、映画も原作も見ていないのに
井戸から這い上がってくる着物の女であったり、千里眼がどうとか、それ
からなんといっても「♪きっとくる~」というあの薄気味悪い歌など、こう
いった先入観を捨てて読むことにしたのですが・・・

同じ日のほぼ同時刻、4人の男女が原因不明の突然死。
このうちひとりの女子高生の親戚である出版社勤務の男はこの奇妙な偶然
を知り、調べてみることに。しかし上司は、こういったオカルトの類に難色。
この4人はまったくの見ず知らずではなく、夏の終わりに箱根の貸し別荘へ
いっしょに出かけていたことが調べていくうちに判明し、出版社の男はその
貸し別荘へと向かう。

そこであるビデオを見るのですが、これを見ると、1週間後に死ぬという
恐ろしいメッセージがあり、しかしその回避の方法は、上から重ね録りして
あり、その仕業は、先刻突然死した4人であった・・・

結局「貞子」というのはこのビデオテープの呪い主であり、しかし本を
読んでいっても、テレビでさんざん見た、井戸から這い上がってくるところ
はありませんでした。
で、この貞子はどうやら殺されて、その遺体を見つけて供養する、というのが
1週間後に死なずに済む方法ということが分かり、なんとか探し出して、彼女
の故郷にお骨を持っていくのですが、なぜか、このことを相談し、いっしょに
究明した友人の大学講師は、映像を見た1週間後に死ぬのですが、出版社の男
は死ななかったのです。果たして、貞子の真の呪いとは・・・

怖かった。ああ、怖かった。

読み終わったのが、夜中の3時ころ。ベッドの中でびくびくと怯えながら、
ふと、トイレに行きたくなり、それでもしばらく怖くて行けなくなる始末。
それでも意を決して(いい歳しておねしょはしたくなかった)、布団から
出てたのですが、暗い廊下がまた怖く、普段は明かりなど付けずにトイレ
に向かうのですが、このときばかりは煌々と電気の付いた廊下を歩き、よう
やく用を足したのですが、今度は寝室に戻るのが怖い。

まだ『らせん』が残ってる。

ハァ・・・

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