晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

平岩弓枝 『狐の嫁入り 御宿かわせみ〔六〕』

2014-05-18 | 日本人作家 は
ようやくシリーズの6巻まで読みました。でもゴールはたしか
本屋でチラッと見た記憶だと25巻くらいだったので、まだまだ
遠い道程ですね。

ざっと説明しますと、奉行所与力の神林道之進の弟、東吾と
旅館「かわせみ」の女将、るいのまわりで起こる事件や出来事
の短編。
東吾は与力の家で”いちおう”後継ぎとされていて、でも兄夫婦
の家に厄介になっている状態。
るいはもともと同心の家で、父の死後、同心を廃業して旅館を
はじめます。
東吾とるいは幼なじみで恋仲なのですが、るいのほうが歳上で、
お互いの立場的なものもあって、結婚には至っていません。

大店の娘が家の金を盗んだ騒動の「師走の月」、加納屋という
高級鼈甲のお店の奥さんが絶世の美人で、しこの主人が殺される
という話「迎春忍川」、東吾が見かけた女スリの話「梅一輪」、
勤皇志士を名乗る盗賊の話「千鳥が啼いた」、表題作の、本所の
界隈で婚礼の日に火の玉騒ぎがあって狐の仕業かという話「狐
の嫁入り」、そして道之進の妻、香苗に待望の赤ちゃんが、という
話「子はかすがい」の6編。

表題作「狐の嫁入り」は、謎解きに大掛かりな”しかけ”をして、
ある不幸な娘を助けるという痛快な話で、お気に入りの一作。
コメント
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