サークルの知人が、詩集を出してゐた。
『ワルツ』/佐野カオリ
山形の同人誌に発表したものをまとめたものらしいですが、
どれも素晴しいものばかりだった。
小生、詩については疎いのですが、
彼女の詩には、言葉や単語そのものがもつ強さがいつも感じられる。
そして、
その創り出す世界がとても素敵で、
闇でもなく、昼でもなく、
明け方の空のやうな時空に、生きた者と死んだ者が混在してゐる。
サークルの会合でも、皆の要望で自作の詩を朗読されるのですが、
その深々とした声と、絶妙な空白との絡み合ひでご自分の世界を再現させ、
いつも感心して聞いてゐました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/ab/0dfa46d9bc155d046fab76de06da55f2.jpg)
台所で豆がゆで上がってゐたので、二つ三つ口に入れるといつもの枝豆とは違ふ味。
家人が「ダダチャだ」といふ。
それには半分不承知で、けれど、なるほど風味がよい。
最近有名になってきてゐる庄内のダダチャ豆ですが、
その本当の生産地争ひも山形の地でもかまびすしく、
鶴岡のある神社の横で売ってゐるのが本当のダダチャだとか、
以前、鶴岡の農協の青年部の若者は「あれはウソです」とか云ってゐましたし、
まあ、いずれにしても、あの高価な庄内のダダチャは
やはり土の違ひで我が家では望むべくもありませんが、
それでも、開墾一年目の畑にしては上出来の”大岡山ダダチャ”と
来年を楽しみながら、少し固めのダダチャをしばらく楽しむことになります。
久しぶりに、小生等のあるグループの”後見人”役のお宅へ伺ひました。
「夕食を一緒にー」といふお誘ひでしたので、夕方に伺ふ。
取り寄せのものが届くまで、庭を散策。
久しぶりの庭は、孟宗竹がずゐぶんと増えてしまってゐて、
街中の小さな竹林になってゐました。
いつもながら、四方山話に花が咲き、
夜遅くまでお邪魔してしまひました。
先方も、小生も、共に伺った友人も、
それぞれに刻々と変化する状況の中で毎日を過ごし、
ひと時として止まることがありませんが、
外では、夏をやり過ごした竹の間を、秋の気配の風が夜遅くまで吹いてゐました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/64/d00b3551864fc72f751f5b3bc327efb2.jpg)
夏バテ気味なので、昼食にガーリックライスでも、と思ひ
取り出した我が家産のニンニクです。
青森の有名なそれには遠く及ばないものの、
結構、実もしっかりとしてゐたので、台所にて携帯のカメラに収めました。
香りも甘みもあって、旨いガーリックライスが小生の胃の中に無事に入ってゆきました。
ベスト盤で、久しぶりに、クリストファー・クロスの声を聴く。
やはり、彼の突き抜けた高音が、とてもいい。
改めてCDのライナー・ノーツを読むと、
フラミンゴシリーズのやうになったジャケットの第一作は、まう、30年近くも前のものだった。
裏面に載ってゐたジャケットの写真が懐かしい。
(1作目)
(2作目)
彼は今でも現役ですが、やはり、この頃の無類の向日的な曲作りと、
それを十二分に発揮してゐる無理なく伸びきる声がいい。
「風立ちぬ」なんていふ、邦題の曲もありましたが、
日に日に空気が澄んでゆく昨今に、とても似つかはしい曲ばかりでした。
(写真は、CDから)