やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

モントゥ-のベートーヴェン

2005-12-15 | 音楽を

ピエール・モントゥ-のベートーヴェンを聴く。
第四番(1952年録音)、第八番(1950年録音)。

本当に、これが50年以上も前のものだらうか?
小生が敬愛する、モントゥ-爺さんの、77歳の時の録音です。
黄金伝説のサンフランシスコ交響楽団との組み合はせ。

さう多くはない彼のベートーヴェンの録音(ステレオでは、あちらこちらのレーベルの録音をかき集めてやっと全集!)や、ブラームス(コンセルトヘボウ管との至福の第二番!)、バッハの組曲は、以前から、宝のやうに聴いてゐましたが、
この録音にも驚いてしまひました。

何と、リズムの端正なことか!
何と、全体のバランスの見事なことか!
旧いモノラルの録音から、モントゥ-を指揮者に迎へられたサンフランシスコの市民の歓びが伝はってくるやうな、活き活きとした演奏です。


(写真は、CDのライナー・ノーツから借用)


大岡山 12.13

2005-12-14 | 大岡山界隈

例年ですと、師走には一度や二度降雪がありますが、
この年は、早くも本格的な寒さに襲はれ、
雪も、はや、根雪の様相をていしてきた感があります。

晴れ間に、大岡山が姿を見せてゐました。

家人は、麓までの散策路を早くも見つけたやうですが、
(麓にワラビがあったと小躍りしてましたが)
小生は、今だ整理がつかない状況に、右往左往してゐる様です。



グルダのモーツァルト

2005-12-13 | 音楽を

コメントを頂いたkoshiさんに呼び起こされて、
フリードリヒ・グルダのモーツァルトのCDを引張り出しました。

モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番と26番の組み合はせ。
バックは、アルノンクール指揮のコンセルトヘボウ管弦楽団。

巷間云はれてゐたやうに、グルダとアルノンクール?
と最初思ったものでしたが、この組み合はせが、コンセルトヘボウ管と共に見事に共演の妙を創り出してゐます。
1970年代に、グルダは、アバド/ウィーン・フィルと4曲の協奏曲を録音して
ゐますが、当時、その硬質で、抜き差しならない雰囲気の演奏に感服したのですが、シリーズ化しなかったのは、やはりグルダが、面白くない、と思ったからでせうか。

ジーンズでピアノに向かひ、「次は何を聴きたい?」とか云ひながらコンサートを進めてゆく彼ですからー。

それでも、以前FMで放送された70年代初めの? の第27番の協奏曲は凄かった。アバド/ウィーン・フィルと共に、抜き身のやうな演奏でした。そして、鳴り止まない拍手も終はらないままに、彼はアンコールに自作の「アリア」を奏し出した。その、完膚なきまでの美しさ!

さて、CDの演奏はー。
小生は、第26番に驚いたものでした。
こんなに面白い演奏が可能なのか! 
咆哮する金管、激しく連打するティンパニ。
コンセルトヘボウの、ことごとく美しい弦。
少し、まろやかになったやうなグルダのピアノ。
演奏は、23番と共に、よどむ事をしらない見事さ。
そして、浮かび上がってくる、笑ひ顔のモーツァルト!

この組み合はせで中期の作品を聴きたかったものです。


大岡山 12.10

2005-12-10 | 大岡山界隈
荒れ模様の天気に、
山形市内もこの冬初めての本格的な積雪になりました。

引越間際で、まだ何の冬支度もしてゐないのに、
季節は、まったく正直で、そして非情なものです。
でも、その、人間の営みに無頓着だからこそ、
季節季節の歓びを与へて呉れるのかもしれません。

藪柑子の実

2005-12-07 | 大岡山界隈


引越の片付けもままならない毎日ですが、
何とか仕事場も半分ほど整理し、晴れ間を待って少しの庭木を植ゑました。
以前の住まひから一部持ってきたものです。

元々、銘木的なものにはまったく興味がないのですが、
それでも、”選択”するには、少し時間がかかるものです。

夏椿の根元に植ゑた藪柑子が、元気に赤い実をつけてゐました。
他の樹はこれから雪囲ひ等をしなければならないのですが、
きっとこの樹(これも、立派な樹です!)だけは、
忙しさにかまけて手抜きをしても、雪の季節に向かって行ってくれるはずです。


大岡山界隈

2005-12-05 | 大岡山界隈

師走の引越、でした。

ほっとひと息する間もなく、山形市は初雪になりました。
大岡山、といふ形のよい低山の近くに引越ました。


同名のお洒落な都会の街とは違ひますが、
旧い町並みも残ってゐる、趣きのある界隈で
小さな発見を探してゆかう、と思ってゐます。