お客様の所で、建具の調整をしてゐました。
仕事自体は建具屋さんに任せて、小生は他の建具のチェックをしてゐましたが、
障子の桟の模様に目がとまりました。
雪の晴れ間から射した日差しが障子にあたり、その中を本当に雀が飛んでゐるやうな感じで、携帯のカメラで収めてみました。
大きなお宅ですが、当主の遊ぶこころを、遊びごころを持った建具屋さんが作ったものでせう。
最近の住まひは、勿論コストの問題も大きいのですが、こんな”遊ぶこころ”を持たない、持ち合はせてゐないものが多いのに閉口します。
やはり、遊びごころ、などといふものは、一朝一夕に生まれるものでもなく、
ある意味、達人的な境地に達しないとさう簡単に出現するものでもなく、
それ以前に、遊ぶこころ自体を持ち合はせてゐないと、それを具現する人にも伝はらない。
そんな、素朴な事実に気づかされて仕事を終へてきました。