1970年5月22日 東京・東京文化会館
指揮:ジョージ・セル/クリーブランド管弦楽団
プログラム 1.ウェバー/オベロン序曲
2.モーツァルト/交響曲第40番
3.シベリウス/交響曲第2番
4.アンコール/ベルリオーズ/ハンガリー行進曲
こんなテープが出てきました!
セルの、死去直前の来日公演の模様です。
確か、アメリカのFM番組からの録音でした。
35年も前の演奏の、それもカセットテープへの録音ですから、
音は少し貧しくなってゐました。
でも、やはり、モーツァルトの何と素晴らしいことでせう!
鬼のやうに、楽員を選別し、首を切り、そしてトレーニングさせた
ジョージ・セルの「マイオーケストラ」は、インテンポながら、
今からすれば、やや時代がかった微妙な揺れ動きをさせて、
精密な音楽を進ませてゆきます。
何よりも、透明で、厚味のある弦の響きが素敵です。
メカニカルにトレーニングをつんだオーケストラが、
上質の紬の光沢のやうな風合ひをだしてゐる。
ひとつの、奇跡、とも云ふべきでせう。
こんな演奏を聴いてしまふと、昨今のピリオド・オーケストラの音は、
やはり、哀しいくらゐゴツゴツとしてゐる。
どの楽章も見事ですが、やはり終楽章は傑出してゐる。
出だしの、音が駈け出してゆく処のバランスが絶妙で、
その後のたたみ掛けられてゆく処でも、音楽は前のめりしない。
元々、40番はセルの録音が(来日公演の後に録音された)一番好きでしたので、
かなり肩入れがあるかもしれませんがー。
シベリウスの2番は、「マイオーケストラ」のお披露目のやうに、
微塵の破綻もない演奏である。
(以前から、シベリウスといふ作曲家のミステリアスな部分は好きでしたが、
音楽は今ひとつ解らない処があり、それに、7月下旬の暑さの中より
2月頃の雪の降り積もった頃の方が、彼の音楽の暗闇が見へるやうな気がする)
どの楽章も、心安らかに聴ける安心感に満ち、特に終楽章にかけての
構築のワザは圧巻である。
指揮:ジョージ・セル/クリーブランド管弦楽団
プログラム 1.ウェバー/オベロン序曲
2.モーツァルト/交響曲第40番
3.シベリウス/交響曲第2番
4.アンコール/ベルリオーズ/ハンガリー行進曲
こんなテープが出てきました!
セルの、死去直前の来日公演の模様です。
確か、アメリカのFM番組からの録音でした。
35年も前の演奏の、それもカセットテープへの録音ですから、
音は少し貧しくなってゐました。
でも、やはり、モーツァルトの何と素晴らしいことでせう!
鬼のやうに、楽員を選別し、首を切り、そしてトレーニングさせた
ジョージ・セルの「マイオーケストラ」は、インテンポながら、
今からすれば、やや時代がかった微妙な揺れ動きをさせて、
精密な音楽を進ませてゆきます。
何よりも、透明で、厚味のある弦の響きが素敵です。
メカニカルにトレーニングをつんだオーケストラが、
上質の紬の光沢のやうな風合ひをだしてゐる。
ひとつの、奇跡、とも云ふべきでせう。
こんな演奏を聴いてしまふと、昨今のピリオド・オーケストラの音は、
やはり、哀しいくらゐゴツゴツとしてゐる。
どの楽章も見事ですが、やはり終楽章は傑出してゐる。
出だしの、音が駈け出してゆく処のバランスが絶妙で、
その後のたたみ掛けられてゆく処でも、音楽は前のめりしない。
元々、40番はセルの録音が(来日公演の後に録音された)一番好きでしたので、
かなり肩入れがあるかもしれませんがー。
シベリウスの2番は、「マイオーケストラ」のお披露目のやうに、
微塵の破綻もない演奏である。
(以前から、シベリウスといふ作曲家のミステリアスな部分は好きでしたが、
音楽は今ひとつ解らない処があり、それに、7月下旬の暑さの中より
2月頃の雪の降り積もった頃の方が、彼の音楽の暗闇が見へるやうな気がする)
どの楽章も、心安らかに聴ける安心感に満ち、特に終楽章にかけての
構築のワザは圧巻である。
コメントありがとうございました。
山形といえば藤沢周平。
ブログを拝見し、神丘晨さんももちろん周平ファンだと勝手に想像しています。
周平ワールドを愛する人は無名の民を愛する人。
KOIZUMIに騙される周平ファンはいないと信じたいものですね。
セルやベームの対極にあったのがカラヤン。
ぼくはバッハ・モーツァルト、セルやベームとあわせて藤沢周平の世界を愛します。
山形には尾花沢に30年近く前に行ったことがあるだけです。
そろそろ海坂藩を訪ねて行きたいものですね。
セルのこの公演を実際に聴いたものですから、TBさせていただきました。
畏れ多い、です
仕事がら、創ることが好きなだけ、です。
知人・友人からは、「どれも、いまひとつ」
と云はれ、いつも忸怩たる思ひでゐます。
(;´Д`)
シベリウスですかー。
小生も、確かに4番に限る、と思ってゐます。
遙か昔、渡邉曉雄の指揮で聴いたシベリウスは
素敵でした。マーラーの「復活」もー。
畏れ多くも、神丘さんとおんなじふうに
noraもず~っと、おもっているからです。
セルの弦は格別、かれのお耳はすこぶる
感度良好なのでしょう。へそまがりnora
は真夏に涼を求めシベリウスはじめ北欧
の作曲家を聴いております。2番は映画
音楽ふうこそばゆさ?が少々苦手ですが
なぜか4番の交響曲がモーレツ好きです。
べにばな畑といい落花のエスプリといい
あぁ神丘さんは根っからの表現者なんだ
なぁ、と今晩もまた吸寄せられるように
やってきましたにゃ~♪(時折、猫語に)