やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

『天下騒乱』、を読む

2007-04-18 | 雑記

           

残念ながら、当地山形ではテレビ東京の直接の配信がないもので、
小生が、昨年の正月番組『天下騒乱』を見たのは、少しあとになってからでした。
それでも、とても面白い話でしたので、やっと、原作を読む時間がとれました。

『天下騒乱』(池宮彰一郎著/角川書店)
幕藩体制の初期を固めやうとする老中・土井利勝と、一介の武士として生きる荒木又右衛門を双頭主人公にして、複雑極まる話が、軽快なテンポで、決闘の場所鍵屋ノ辻へとなだれ込む。
詳細に調べられた話のバックボーンと、小気味の良い文章が上下二巻を一気に読まさせます。
また、事件の当事者たる若い武士を預かる人物が、山形の最上家の四男であるところも面白く、山形52万石をお家の内紛から継げずに水戸藩の家臣となったその人物に興味も尽きないところです。

まだ、TVのHPはこちらに残ってゐました。