旧い友人が来県してゐました。
彼の叔父が、関東地方から山形の尾花沢市に移住するとのことで、
引越の手伝ひで同行したとのこと。
荷降ろしを済ませたからと連絡をもらひ、山形駅へ迎へにゆく。
十年ぶりくらゐの再会だらうかー。
童顔の彼の頭も、すっかりと白いものが目立ち(頭髪に関しては、小生の方がとっくに先輩ですが…(泣))、時間が加速してゐるのを痛感。
近親者の少ない彼は、近い将来、寒いのは嫌だから伊豆の方へ引越したい、と話してゐました。
旧い悪友のひとりで、徹夜で飲んだその朝に、甲州や信州のラフロードを走りに行ったものです(昔のこと、ですから…)。
一度戻らねばならないとのことで、数時間の邂逅を慌しく過ごし、尾花沢へ送ってゆきました。
まう、山形市付近ではほとんど雪はありませんが、さすがに尾花沢付近では雪も舞ひ、その叔父の家付近は一面の深い雪。
近隣の農家の方に歓迎されてゐた宴に加はって、栽培してゐるといふタラの芽や漬物を馳走になり、夜の雪道を帰ってきました。
偶然とはいへ、新たな拠点が増へたので、まうひとりの悪友を誘ってまた来る、との言葉をまたの楽しみにして、季節が春の彼岸に入ります。