最近、やけにバルトークが聞きたくなってー。
ゾルターン・コチシュ、デジュー・ラーンキのピアノの盤で聴きました。
1937年の夏に作曲されたこの曲は、「弦・チェレ」と共に、晩年のバルトークの傑作のひとつです。
第二次世界大戦が勃発する前夜の頃に、ユダヤ人である彼は果敢に抵抗をしながら、独自の音楽・作曲理論を楯に、今なほ新鮮な曲を残しました。
このソナタも、まったく新鮮な音の響きがあります。
実際は、非常に難解な理論に裏打ちされた音の列挙があるさうですが、
自己満足的な現代音楽になってゐない所がバルトークの素晴しさです。
音楽に、戦争前の暗い影がー、とか、ナチスの迫害がー、とか無理やりこじつけずとも、激しく強打するピアノの突き抜けた響きやパーカッションの意外な響きが時代背景を雄弁に語ってゐるやうな気もします。
安易に時代に乗った曲がすたれるのとは反対に、ハンガリーといふ国が持つ東洋趣味と、バルトーク自身が長年漁った民俗音楽が、”解体”を目指した同時代の他の作曲家とは違ふ、感覚的にわかり易い音楽として残してくれたのでせう。
ゾルターン・コチシュ、デジュー・ラーンキのピアノの盤で聴きました。
1937年の夏に作曲されたこの曲は、「弦・チェレ」と共に、晩年のバルトークの傑作のひとつです。
第二次世界大戦が勃発する前夜の頃に、ユダヤ人である彼は果敢に抵抗をしながら、独自の音楽・作曲理論を楯に、今なほ新鮮な曲を残しました。
このソナタも、まったく新鮮な音の響きがあります。
実際は、非常に難解な理論に裏打ちされた音の列挙があるさうですが、
自己満足的な現代音楽になってゐない所がバルトークの素晴しさです。
音楽に、戦争前の暗い影がー、とか、ナチスの迫害がー、とか無理やりこじつけずとも、激しく強打するピアノの突き抜けた響きやパーカッションの意外な響きが時代背景を雄弁に語ってゐるやうな気もします。
安易に時代に乗った曲がすたれるのとは反対に、ハンガリーといふ国が持つ東洋趣味と、バルトーク自身が長年漁った民俗音楽が、”解体”を目指した同時代の他の作曲家とは違ふ、感覚的にわかり易い音楽として残してくれたのでせう。