今、個人的に、瀧山と歌人西行の係はり合ひを調べてゐます。
さう云へば、と思ひ出し、高橋義夫先生の「風魔山嶽党」を読み直しました。
関が原の戦ひの前哨戦ともいふべき、出羽の地での最上氏と上杉氏との
戦ひに巻き込まれてゆく”草(忍者)”群を描いた作品です。
彼等は、小田原の戦ひに敗れ、出羽の地瀧山三百坊で再起を願ひます。
後半、舞台が山形に移るとテンポがあがり、一気に読んでしまひました。
この作品には少なからずの縁が出来て、
5,6年前でせうか、東北芸術工科大学のM先生が脚色・演出されて、
学生たちと羽黒山で舞台にされました。
当初、深い杉木立の中で物語りは始まる予定でしたが、台風の接近で
急遽、文化センターの中で行なはれました。
小生も(仕事がらか?)舞台を一緒に創り、高橋先生とご一緒に拝見しました。
今でも(仲間内ではー)語り草に残る名舞台が生まれました。
二度目は、昨年末、M先生が再びこの作品を取り上げ、
山形市内のホールで舞踏劇として一夜公演されました。
その時は、M先生の誘ひでラストシーンに舞台へ上がり、
高橋先生や論者の前で初めての舞台にいたく緊張したものです。
とまれ、山形に移られて、精力的に山形を題材に描かれてをられる先生の、
勝手なサポーターを自負してをります。(#^.^#)