rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

アメリカのイヌ媒体がよくわかりました

2009-04-22 23:30:26 | 政治
北方領土返還「3・5島でいい」前外務次官の発言巡り波紋(読売新聞) - goo ニュース

戦後日本の最大の懸案の一つは北方領土問題と日ソ(日ロ)平和条約の締結です。日本の漁船が根室の目と鼻の先でロシアの警備艇に銃撃されたりだ捕されたりすることにどれだけ北海道の漁民達が悔しい思いをしてきたことでしょう。今回の経済危機でロシア経済も打撃を受け、プーチン・メドベジェフ体制としてはやっと上向きになってきたロシアの国力を維持したい気持ちで一杯でしょう。また軍事力を増強し続ける中国と(米中)同盟関係になりつつある米国のロシア包囲網に対抗したい気持ちも十分汲み取れます。日本が米国からの真の独立国家となり、また中国の属領とならないためにはロシアと相互利益を持てる関係を作っておくことが常識的に考えた国防上の要諦です。その意味で水面下で領土問題の解決を政府が進めていたことはGood Jobだったと言えるでしょう。

ここでこのような形で毎日が抜いたこと、それに対して各媒体が「とんでもないこと」と判で押したような反応を示したことは何とも情けない気持ちになります。そりゃアメリカ様から「日ロの交渉を潰せ」とメディアは命令されたでしょうけど、いわれるがままに批難一色の報道をするとはね。21日のNステでも反3.5島返還の意見しか報道してなくて「ああ、結局この連中も反日な上に媚米なだけか」との思いを新たにしました。君たち日本人をなめるな。

国防の8割は軍事以外の経済や食料、外交の巧拙で決まるというのが常識です。ましてや核を持っているかどうかなどというのは国防問題の2-3%程度の要素でしかありません。勿論外交問題の最後の解決手段は軍事力であり、軍事力の最後の決定的手段は核ですが、そこまで使って外交問題を解決して国民が幸福になれるなどと考えている人間がいるとしたらあまりに政治音痴というかナイーブというか。世界で一番核と軍隊を持っている米国とロシアの一般庶民が日本人よりはるかに幸福と言えるかどうか考えればわかることです。インドやパキスタンが世界を動かしていないことを見ても核の有無は外交上の一部の要素にしか成り得ないことはわかるでしょう。

経済や食料の問題を省略し、外交はけんか腰、軍事力も国民に対して武器を向けて、外には最後の手段の核のみで勝負している国が日本の隣にありますが、一部メディアにはこの国を「外交上手」などと評しているものもあり鼻白む思いをすることがあります。

私は3.5島返還で大いに結構と思います。ロシアに足下すくわれないよう気をつける必要がありますが、それは中国・米国も同じです。日本国民にとっての「国益」とは何かを論理的・冷静に評論できるメディアを待望します。

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1 コメント

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事態は複雑… (nao-koh)
2009-04-23 13:09:14
このあいだブックオフで、鈴木宗男・佐藤優共著「北方領土「特命交渉」」という本を見つけ、読了しました。世の中には、「北方領土ビジネス」を生業にする連中がたくさんいる、とか…。北方領土問題が解決すると食えなくなるので困る、そうです。するってーと「護憲平和非武装中立ビジネス」とか「医療過誤ビジネス」、「二極分化貧困層拡大ビジネス」なんかもあるのでしょうか?少しずれますが…例の「漢字の団体」には、文科省の天下りは一人もいないし、補助金は一銭ももらってないそうですね。何が「真実」なんだか…新聞をマトモに読んじゃいけないみたいですね…
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