rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Messerschmitt Bf 109 E3 Tamiya 1/72

2021-04-06 16:12:23 | プラモデル

タミヤwarbird collection 1/72 戦闘機の定番とも言えるメッサーシュミットのうち、初期型で最も活躍したE (Emil)型を作りました。Bf109は高速多用途機Bf108タイフンをベースに戦闘機として開発され、1936年デビュー後BCD型などの初期型はスペイン内乱ではソ連機を圧倒する強さを見せました。エンジンはD型まではユンカースJumo210を搭載していましたが、E型からは現代の自動車エンジンでは当たり前になった直噴型エンジンのダイムラーDB601A、1,100馬力エンジンを搭載し、最高速度570kmを誇り、機首の7.7mm機銃2に加えて主翼に20mm機関砲2、各60発を装備し(武装強化したE3型)て爆撃機の迎撃も数発命中させれば可能となる強力な武装となり、以降大活躍をします。気化器を用いない直噴エンジンはドッグファイトに絶対的に有利であり、運動のGによって気化器への燃料が減少し、エンジン停止してしまうリスクを下げます。しかし航続距離が660kmほどしかなく、Battle of Britainにおける爆撃機護衛の弱点になりました。

旋回性能よりも高速での一撃離脱を前提にした翼面積の小ささは、好敵手のスピットファイアと比較されますが、低速での着陸を可能にする前翼スラット、後縁のスロッテド・フラップなどは現在の航空機でも応用される先進的な機構でした。内側から外にしまう主脚構造は、着陸時の損傷を受けやすい弱点でした。主翼の捻じれ強度を保つための桁を前方25%の位置に置く必要などから本当はフォッケウルフの様に外側からの引き込み脚の方が安定しており、翼内などへの燃料タンク造設も可能となったと思われます。しかし戦時中で大規模な設計変更の余裕がなく、後のK型に至るまで主脚格納についての改善は行われませんでした。

E型のプロペラ・スピナーは先に穴が開いていて、F型以降で標準となる軸内機銃が装着されている様にも見えますが、BD型で一部テストされたものの、安定した作動ができずに撤去されたという事です。実際はメッサーシュミットはF型以降の軸内機銃装着によって前方への集中的攻撃能力が確実になったと思われます。

1937年当初はダークグリーンとブラックグリーンの折線分割迷彩(スプリンター迷彩)が主流でしたが、1939年の大戦開始以降はダーク系迷彩は遠方からも視認可能ということで今回使用した薄い色彩の迷彩になった。

今回使用したダークグリーン71とグレイ02の迷彩の他にグレイグリーン74とグレイバイオレット75の迷彩も使用されるようになるので次回はそちらを試したい。

流石にタミヤの比較的新しいモデル(2000年ですが)なので、凹モールドで墨入れも楽であり、仕上がり後の見栄えが良いと思う。

模型は作って安心のタミヤ模型だけあり、2000年の発売モデルで、細部に至るまで手間なく、また精密に作りこまれています。凹モールで墨入れも奇麗にでき、デカール類も細かいものまで良くできていました。塗装は1940年当時欧州内での制空権を得てから、下面色のライトブルー65を機体側面にまで伸ばした明るい迷彩であり、上面はRLMグレー02とダークグリーン71の折線迷彩です。しかし英国上空での苦戦から側面を目立たなくさせたグレーのモットリングと呼ばれる斑点迷彩が追加されるようになり、今回はそれを加えました。JG54所属の1940年、フランスにおける塗装です。大戦初期の好敵手であったハリケーンと並べてみました。やはり胴体後部が羽布張りであるハリケーンは一時代前の戦闘機という印象があります。

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