rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

いわゆる陰謀論について

2008-10-14 22:19:26 | 社会
911はアメリカ政府によって仕組まれたものだ、ケネディ暗殺はCIAの陰謀だ、世界の動きは300人の委員会で決められる、といったことがまことしやかに語られています。これらを陰謀論として一笑に付す人もいます。

歴史上の出来事が全て一部の人達の思惑通りに行われてきたのだという言い分には無理があります。50年生きてくると、身の回りのことでさえいろいろと手を打ったにも係わらず思惑通りに行くのは2-3割であるということは経験的に理解できるはずです。但し、世の中の重大事件が天変地異の外は人間の思惑が入り乱れた結果起きていることは明らかだと思います。その思惑は表に出るものもありますが殆どは表面化せずに本人達の胸にしまわれたまま進行してゆくのでしょう。

アメリカの大統領がオバマ氏になろうとマケイン氏になろうと、どちらもCFR(外交問題評議会)や三極委員会、ビルダーバーグ会議の会員が認めた人達であり、政府高官にスタッフとして入る人達もこれらの会員から選ばれるのだから表面的には選挙をして国民が選ぶように見えるけれども実際はアメリカの支配層が全てを決めているのだ、というのはその通りでしょう。大統領が変わるたびに世の中がひっくり返るようでは困るから金と力がある人達がここは自由裁量でやってよしという部分だけを選挙で選ばせて後は体制が変わらないようにコントロールするのは理に適っています。陰謀と言えば陰謀だけれども、民主主義と言っても選べる範囲は限られていて、アメリカはこのように出来ているのだと考える方が納得できます。

国家戦略も表に出るものと裏で行うものとがあるのは当然です。日本は裏の国家戦略などないと思っている人が多いと思いますが、良いように騙されたり、騙し返したりしているはずだと思います。日本の場合お人よしに振る舞うことが憲法やマスコミ対策を含めて国家戦略上都合がよいからそのように見せている面もあるでしょう。防諜と言う面では殆ど無力に等しいから外交については自主的に決めず、アメリカ任せという「放棄」技を使い続けていますが。

陰謀論でまぎらわしいのはUFOであるとかナチスの秘密組織であるとかの話しが入ってくる事です。表に出ない思惑や世の中の仕組みについての話しと、いわゆる与太話を一緒にすると、真実も与太話と一緒になってしまいます。あまり真実として広まって欲しくない話しをごまかすには与太話と一緒にしてしまうことが都合が良いのですが、真実はこうなのだという話しを陰謀論として片づけようとする手合にはこのような意図があるので注意が必要です。

与太話と真実を区別する方法は難しく、種々の儲け話同様個人の眼力によるしかないとは思います。社会生活をある程度長くしていると、世の中とはこういうものだということが次第に解ってきて真実と与太話の違いが解ってくると言っては身もふたもないでしょうか。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする