最近、金融サービスの顧客データ分析に関わったり、プロ野球球団の研究を始めたりするなか、ブランド-顧客、企業-消費者という枠組みだけでは不十分だと認識している(サービス研究者からは「いま頃?」といわれそうだが)。
そんなとき、同僚の高橋昭夫先生から新著をいただいた(*)。「インターナル・マーケティング」に関する研究の過去と現状が包括的にまとめられた研究書だ。上述のような状況にある私の立場からして、導きの糸になりそうな書物である。
インターナル・マーケティングとは、組織内の人的資源管理(HRM)にマーケティングを適用したものだが、逆にみれば、マーケティングに HRM や組織論の視点を取り入れたものともいえる。つまり、一種の学際的融合分野であると。
もちろん、実務家はマーケティングと HRM の意思決定をシームレスに行っているかもしれない。だとすると、そうした境界の設定にたいした意味はないことになろう。どちらの分野も、人間を研究するということでは同じなわけだし。
最近提唱されている「サービス・サイエンス」が、このような意味で、新たな人間科学の触媒になろうとするものなら、大変面白いことになる。果たしてどうだろう?
* 実際にいただいてから、多少時間が経っております^^;
そんなとき、同僚の高橋昭夫先生から新著をいただいた(*)。「インターナル・マーケティング」に関する研究の過去と現状が包括的にまとめられた研究書だ。上述のような状況にある私の立場からして、導きの糸になりそうな書物である。
インターナル・マーケティングとは、組織内の人的資源管理(HRM)にマーケティングを適用したものだが、逆にみれば、マーケティングに HRM や組織論の視点を取り入れたものともいえる。つまり、一種の学際的融合分野であると。
インターナル・マーケティングの理論と展開―人的資源管理との接点を求めて | |
高橋昭夫 | |
同友館 |
もちろん、実務家はマーケティングと HRM の意思決定をシームレスに行っているかもしれない。だとすると、そうした境界の設定にたいした意味はないことになろう。どちらの分野も、人間を研究するということでは同じなわけだし。
最近提唱されている「サービス・サイエンス」が、このような意味で、新たな人間科学の触媒になろうとするものなら、大変面白いことになる。果たしてどうだろう?
* 実際にいただいてから、多少時間が経っております^^;