今日の日経MJでは,20代の消費意識の変化を示す調査結果が大きく取り上げられている。それによると,乗用車に興味がある人は,2002年には70%を超したが,2007年では50%を少し超す程度まで減ったという。5年で20%減というのはすごい。興味だけでなく,実際の保有率も低下している。
MJに掲載されたグラフを見ると,乗用車への興味の減少は,実はあらゆる世代で起きている(減少幅が最も大きいのが20代だということ)。世の中全体がクルマ離れしているとしたら,自動車業界にとってより深刻な問題だ。
ただし,この調査は首都圏対象であること,2002年は留置調査だが,2007年はウェブ調査であることに注意(・・・それを考慮したとしても,無視できない変化だと思うが)。
もう一つ,現在の20代は,30代に比べ,飲酒の頻度が小さいという結果も紹介されている。2002年との比較は示されておらず,世代,年代のいずれに起因するのかわからないが,「若者の酒離れ」もまた,かなり確かな傾向のようだ。
日経MJは「巣ごもる20代」「ミニマムライフ」という見出しをつけている。平均だけで語ってはだめだということを重々承知の上でいえば,従来型「若者文化」のステレオタイプが崩壊したことは明らかだ。「クール」に関する定義も書き直される必要があるだろう。