HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

I ' VE GOT A FEELING

2015-09-07 19:12:44 | 日本のロック・ポップス

好事家の間で話題になるであろうモニカ・ラッセン&サウンズの「愛撫 WOMAN ! !」が
CD化された。オリジナルは70年7月の発売で中古LPだと6000円弱から8000円
くらいの相場のようだが、オリジナルなど見たこともないので興味本位で今回のCDに
手を出した。

解説によると同年3月に出た「恍惚 / エクスタシー」を録音した川原正美とエキゾティック・
サウンズによる録音と推測されるとある。女性の喘ぎ声が無ければ、アップテンポの曲は
映画の劇伴と言われても通じるような内容でもあり、ムード音楽一辺倒でないところが
当時のジャズ・ミュージシャンの心意気というところか。

このアルバムが面白いのはスウェーデンの女性の性心理学者(モニカ・ラッセン)主導で
男女の性行為の気分を高めるためのBGMとして制作された、と設定されている所である。

子供の頃から、誰が言ったか誰に聞いたかしらないがスウェーデンは性に開放的で所謂
エロ本や映画は全て無修正だ、なんてことを刷り込まれた記憶がある。確認したことが
ない(笑)ので当時の話がどこまで本当なのかわからないが、こういった触れ込みで
レコードが作られたりしたのだから、話はまんざら外れてもいなかったということだろう。

ただ、いい爺になった今聞いても、明らかに外人の喘ぎ声というのはトゥー・マッチと
感じるのも事実。まあ、これが日本人女性の声なら設定そのものが根底から覆るので
それは無理な話なのだが。(笑)

川原氏の回想だと、ドラムスは石川昌で他には水谷公生、樋口雄右らが現場にいたとか。
同時再発された翌71年リリースの「たわむれ」でも水谷公生らしきファズ・ギターを
聞くことができるとあるので、ロック者は堂々と両方とも買う大義があるというものだ。

出会ってXX秒で合体なんて企画物のタイトルを見たことがあるが、やはり愛撫は
大切である、ということをこのレコードは教えてくれる・・・わけはないか。(笑)
愛撫  先・・・である。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする