HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 21

2014-04-26 00:02:25 | 日本のロック・ポップス

11歳というと小学生なのだが13歳というと当たり前だが中学生で、ちょっとは
大人びてくるというわけで。

掲載写真はハーフのモデルであった当時13歳のクリスが84年に発表したアルバム
「プードル」。鈴木慶一がプロデュースを担当し、ムーンライダーズが演奏を担当したことで
その筋のファンの捕獲対象として有名な1枚。

舌足らずで危うい歌唱はロリータ・ポップス好きにはたまらないものがあるだろうから、
そっち方面のファンも対象か。え~と、私はPANTA提供の曲が2曲あるということで、
この盤を所持することをお許しいただいている。(笑)

例によってこういったアイドル物を製作する時は、スタッフ・サイドの姿勢しだいで
後々まで聴く価値のあるものか、一時的な商品として消費しつくすかがわかれるのだが
ここは勿論、前者である。

何しろアレンジは凝りまくりで曲調も様々、歌詞を担当する人が多岐にわたるのに
アルバム全体を貫く統一感というのは、しっかりとした企画ありきということなのだろう。
それにしても、柴山俊之にしろ近田春夫にせよプロ中のプロと思わせる歌詞を
提供しているなと、まじまじと歌詞を読みこんだ間抜けな私。(笑)

更に間抜けな私は何を想像したかというと・・・。
ま、プードルと言われて、すぐにかわいい子犬なんてことを頭に思い浮かべるほど私は
純粋ではない。というか、私は歪んだロック者である。
プードルなんて言われると、すぐにフランク・ザッパの『THE POODLE LECTURE』を
思い起こすわけで。(笑)

当のクリスがそんなことを思うことが無いのは当たり前なのだが、アルバム・タイトル
でもある『プードル』の歌詞には深読みできなくもない箇所がある。ゲンスブールが
フランス・ギャルで使ったあの手法を、まさか隠れて楽しんだなんてことはないだろうが。
全て、私の頭がおかしいということで、この箇所は御容赦願いたい。(笑)

フロント・ジャケでは大人びた写真が使われているが、リア・ジャケを見るとまだまだ子供。
でも、子供でも考えていることはジャンルによっては十分、大人。
それは私が13歳の時も同じだったわけで、微妙な時期の美しい部分を上手く表現した
アルバムだといえるだろう。

その後のクリスがどうなったのかは私は知らないのだが、それはどうでもいいことだ。

コメント
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